【GOLF、今この人に聞きたい!】 第138回:北野 大さん

 「所沢勤務なんていうと、ちょっと足を延ばせばゴルフ場がたくさんありますからゴルフ三昧でしょ、ってよくいわれるんですけど、平日は忙しくてそれどころじゃないですね。ほら、スケジュール見てくださいよ」

 そういって北野さんは学長室の壁に張られた紙を指さした。そこにはすべての教員の学期中の登校スケジュールがリストになっている。教員は最低でも週に一日の研究日が与えられているが、北野さんは毎日が登校日。2017年4月に学長に就任してから、ほぼ皆勤賞なのだという。

 「毎日いろんな相談事がありますから、私がいればすぐに解決するでしょう。来客も多いですしね。それに、やっぱり仕事が好きなんですね。世代的に自宅で仕事をする習慣がないこともあります。同級生はほどんどみんな引退していて、散歩、囲碁、読書だけだと一日が終わらないって(笑)。仕事を任せていただいてるってのはありがたいことなんですよ」

 北野さんの勤める秋草学園短期大学は保育士・幼稚園教諭を養成する。学生はほぼ女子で、せっかくの機会なので学内を見せてほしいとお願いすると、快く北野さん自ら案内してくれた。金曜日の16時で、まだ授業が行われている時間帯である。 教室は座学を行うほか、目的別の実習室がある。見せていただいたのはピアノの練習フロア。アップライトピアノが置かれた防音ブースが48室もある。この時間でもほとんどのブースが埋まっていて、一人で黙々と練習する学生、二人でお互いに教え合っている学生、数人で歌いながら練習している学生がいた。聞けば入学して初めてピアノに触る学生もいて、単位取得のため相当努力するのだという。

 「保育士は今、世の中で非常に必要とされている仕事です。彼女たちが一人前に育つためにはどうしたらいいかを考えていくと、仕事に終わりはないですね。学生たちが学校にいる以上、仕事の現場はやはりここなんです」

 北野さんがその名を広く知られるきっかけとなったテレビのクイズ番組だが、最近は出演を控えている。毎日学長として忙しく業務に当たっているからというのはもちろん、もう一つ理由がある。

 「『クイズダービー』は雑学やなぞなぞのような問題が多い番組でしたが、最近のクイズ番組は、難しい漢字の読み書きなど受験勉強の延長といった内容が多いですよね。いち教授だったころは間違っても笑って済ませられましたが、学長があまりモノを知らないと思われると、学校の名前に傷がついちゃいますから」 

 76歳の今も“仕事人間”の北野さんだが、大学が長期の休みに入ると年に数回旅行に出かける。ここ数年のお気に入りは沖縄。リタイアして沖縄に移住した友人を訪ねてゴルフをする。海沿いの絶景コース、ザ・サザンリンクスゴルフクラブとともに、気に入っているのは〝うちなーんちゅ(沖縄県民)〞に人気の南山カントリークラブ。沖縄本島の南部、糸満市に位置する18ホール・パー61のコースだ。

 「私はドライバーを振り回したいので少々フラストレーションはたまりますが、この土地独特の岩場のブッシュが点在し、そこにボールが入ると、ハブが出るから中に入らないでくれって書いてある。風が気持ちよくて、沖縄らしいコースですね」


「武とのラウンドは一度もありませんネタにされますから」

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