セルヒオ・ガルシア、新ルールの“重大な非行”で失格に 落ち着いた大人になったはずが再び“非行中年”に

問題となった「サウジインターナショナル」でプレーするガルシア(写真・Getty Images)
問題となった「サウジインターナショナル」でプレーするガルシア(写真・Getty Images) 【拡大】
欧州ツアー「サウジインターナショナル」で、2017年マスターズ王者のセルヒオ・ガルシアが失格処分となった。この処分について、同ツアーの発表は以下のとおりだった。

「ガルシア選手は、第3ラウンド中の(ゴルフ規則)1-2a違反により失格となりました。1-2aでは、選手の“重大な非行”により、失格させることができます」

発表の中にはガルシア自身のコメントも含まれており、本人は「処分を甘んじて受けます」としている。いったい何が起こったのか? 早い時間帯のスタートのため、ついて回っている人も少なかった。しかし、現場で取材していた複数の記者の話を総合すると以下のとおりだ。

もともと今大会のガルシアは機嫌がよくなかったという。初日はショートホールのティーイングエリアでガルシアのスイング中にギャラリーの携帯電話が大音量で鳴る事件があり、2日目の4番ホールではバンカーショットに失敗して“キレた”ガルシアが、クラブを何度も地面に叩きつけ、振り回した場面もあった。

迎えた3日目。ガルシアは71でホールアウト後、ツアー関係者から失格処分を告げられる。理由は、ガルシアがこの日プレーしたうちの5ホールでスパイクやパターを使って故意にグリーンを傷つけたため。これに気づいた後続の4~5組が競技委員に抗議した結果だという。

事態を重く見たツアー側は、19年に加わった新ルールの「重大な非行」と、それに準じた「プレーヤーの排除」を適用したのである。

短気で知られるガルシアは、以前から問題行動を起こしてきた。しかし、30代後半になり結婚して家族もでき、落ち着いたと見られていた。だが実際には何も変わっていなかったようだ。

今回の一件について、ツアーで一緒に戦う選手たちには賛否両論があるようだが、同大会でもプレーした世界ランキング2位のブルックス・ケプカは憤りを隠さない。米国のポッドキャストに登場したケプカは「あのような行動を見るのは残念だ」と述べ、「他の選手を冒涜する行動。子どもみたいな振る舞いは格好悪いし、よいロールモデルにならない。みんなコンディションは同じだ。来年には40歳になるんだから、成長しなくてはダメでしょう?」と続けている。

一連の件について、欧州ツアーは出場停止や罰金といった処分を下さないと発表した。だがゴルフは紳士のスポーツで、世界中のファンが注目している。前述したコメント中では「謝罪したい」ともつけ加えていたガルシアだが、本当に改心したのだろうか。そうあることを願うばかりだが……。

(在英スポーツライター・松澤浩三)
文・編集部 ※2019年2月26日号「芝目八目」より

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