年末でWR50位以内逃すも、今平周吾が特別招待でマスターズに出場できるワケ

ソニーオープン・イン・ハワイで初マスターズ出場年のスタートを切った今平(写真・Getty Images)
ソニーオープン・イン・ハワイで初マスターズ出場年のスタートを切った今平(写真・Getty Images) 【拡大】
昨年の日本ツアー賞金王の今平周吾にマスターズの招待状が届いた。今年のオーガスタ行きを決めたのは、松山英樹、小平智、昨年のアジアパシフィックアマチュア選手権を制したアマチュアの金谷拓実に次いで4人目となる。

ゴルフ日本シリーズJTカップでワールドランキング(以下、WR)50位以内入りを決められなかった今平は、その後、アジアンツアーのBNIインドネシアマスターズに出場し、12位タイに入るも昨年末時点のWRは53位。マスターズ出場資格の「年末時点のWR50位以内」を逃した。そして、今年3月末時点で50位以内に入り、マスターズ出場を目指していた矢先の吉報だった。

新年早々にマスターズ委員会から特別招待をすると自宅に電話連絡があり、9日に正式発表となった。

「50位以内に入って出たいという気持ちだったので、急に出られることになってびっくりしましたね。まだ実感が湧きませんが、4月に向けて準備していきたい。将来海外でプレーをしたいので、WR50位以内というのは意識して戦いたいです」

今後は、WGC‐メキシコ選手権など海外で出られる試合には挑戦していくという。

今回の今平の特別招待を受けて、小田孔明の顔が浮かんでくる。2014年に賞金王を獲得するも、年末時点でのWRは56位。年明けも50位以内入りを目指したがかなわず、結局、特別招待もなかった。

長らく日本ツアーの賞金王は特別招待を受けられる慣例があったとされる。しかし、小田以前に前年の賞金王がWR50位以内から漏れて特別招待を受けたのは05年に出場した片山晋呉までさかのぼる。近年はWRを重視する傾向にあり、小田の動向を受けて、賞金王も“50位以内”が必須と考えられるようになった。実際、15年賞金王のキム・キョンテも年末時点のWRは60位で特別招待はなかった。

マスターズ取材歴40年のゴルフジャーナリスト、三田村昌鳳氏は次のように語る。

「基本的にマスターズは招待試合です。昔から賞金王になっても出られないケースはありました。マスターズ委員会は将来有望な若手や世界的な活躍をする選手を特別招待してきました。今平選手は26歳と若く、日本の賞金王でWR50位に近い位置にいたことなどから招待されたと考えられます」

36 歳で賞金王を戴冠した小田との差は、将来性としか考えられない。

賞金王以外で最近の日本人選手の特別招待といえば、06年の全英オープンで5位タイに入り、日本ツアーの賞金ランキング2位に入った当時28歳の谷原秀人が07年。そして、15歳で日本ツアーを制し、17歳にして日本ツアーの賞金ランキング5位、年末のワールドランキング60位だった石川遼が09年(12年、13年も特別招待)。将来有望、かつ世界的に活躍した選手が挙げられる。

世代交代が進む日本男子ツアーの若手を牽引する今平がマスターズ委員会の期待どおりの活躍ができるか、楽しみである。

(本誌・小高拓)
文・編集部 ※2019年1月29日号「芝目八目」より

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