【GOLF、今この人に聞きたい!】 第135回:石井直方さん

 「ゴルフに必要な筋肉は体幹である足腰、おなか、背中といったおへそを中心とした部分です。体幹をよく使うスポーツだからこそ、どんな年齢の人にも勧められます。実はこの体幹の筋肉は非常に落ちやすいんですが、コースで歩いてプレーするだけで十分に鍛えられます」

 石井さんから見るとゴルフは他のスポーツと比べて大きな特長がある。例えば70歳を過ぎても20代の人とスコアで勝負することができる。さらに60歳でも70歳でも十分に上達を楽しむことができる。

 「これは非常に重要な観点だと思います。私が続けているボディビルディングも生涯スポーツではあるんですが、やはりピーク年齢があります。世界大会まで行った私からすると、30代の自分よりも強くはなれないことは生理学的にも分かっていますし、モチベーションもなかなか保てません。ゴルフは肉体以外に頭脳や精神面などの要素が複合的に絡み合っている点が面白いんですね」

 これらの複合的な要素を一つ一つ解きほぐし、科学的な分析を行うことでゴルフのパフォーマンス向上に関する科学的事実を発見しようというのが、件の横峯プロが協力しているプロジェクト「新しいセンシング技術を応用したスポーツ動作の評価・向上システムの構築」である。東大スポーツ先端科学研究室を中心に、10以上の研究室が集まり、ゴルファーの動作をさまざまな角度から計測し、可視化する。

 「例えば今日は調子がいい、悪いなどを測定するのに、被験者が発した声を分析することで数値化するなど、いろいろな最先端の技術を試しています」

 ちなみに、この取材が行われたのは東大の駒場キャンパス。取材の直前には駒場キャンパスで、まさに測定が行われていたそう。1月から米LPGAツアーが始まってしまうため、12月が測定作業のピーク。数日前にはナイター設備のある千葉県のゴルフ場で夜中まで計測を行うなど、測定作業は佳境に入っている。

 スイングの動作解析を受けた横峯選手は「これまで動作解析を受けたことはないが、例えばフェードを打とうとして逆球が出たときなどに〝どういう筋肉を使っているから、その結果になった〞と、すべて原因が分かる。とても興味深く知りたかったことなので、これからどんなフィードバックをもらえるのか本当に楽しみだ」と語る。

 「分析作業中ですので、現時点で結果をお話しすることはできませんが、まとまった段階で公表していきます」

 私の個人的な感想としては、分析対象の横峯選手はどちらかというと感覚派。個性的なスイングを貫いて賞金女王になるまで実績を挙げたプレーヤーであることが興味深い。結果の公表が非常に楽しみである。

 ゴルフはこれからオフシーズン。練習場やラウンドはするものの、来年、暖かくなってからベストスコアを出すべく、トレーニングやスイング改造を計画している向きも多いだろう。分析結果を待っていられないせっかちなゴルファーのために、肉体面でアドバイスをいただけないでしょうか。

 「先述のようにコースでラウンドし、練習場でボールを打つだけで十分に健康は維持できます。ただし、もっと上を目指したい方は筋力トレーニングをお勧めします。ただ、多くの人が勘違いしているのは、筋トレがスコアに直結すると期待していることです。正しくは、筋トレはスコアを上げるための正しい練習をする体力をつけるためなのです」


「基本的なスクワットで足腰を鍛えると正しく練習できますよ」

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