森功 芝と冠 企業人たちのトーナメント マイナビABCチャンピオンシップ「“第二の創業”へのエンジン」(1)


誕生したばかりの「マイナビ」ブランド、その名の浸透をトーナメントが担った

トーナメントを成功に導くべく奔走する企業人の姿を描く本連載。今回から取り上げるのは「マイナビABCチャンピオンシップ」だ。かつては「フィリップモリスチャンピオンシップ」として秋の賞金王争いを盛り上げてきた。そんなビッグトーナメントの冠スポンサーに、当時まだ知名度の低かったマイナビが就き、飛躍的に企業価値を高めた軌跡を追う。

ブランド名を統一した翌年に大会がスタート

マイナビ社の“中興の祖”ともいえる社長の中川信行。会議室には歴代の優勝者との写真が飾られていた
マイナビ社の“中興の祖”ともいえる社長の中川信行。会議室には歴代の優勝者との写真が飾られていた 【拡大】
 ひょっとしたら、就活中の今の大学生に以前の社名を尋ねても、答えられないかもしれない。かつて「マイナビ」は「毎日コミュニケーションズ」といった。会社の主力商品である「毎日就職ナビ」や「毎日キャリアナビ」といった就職、転職情報サイトをマイナビと改め、暖簾(のれん)を替えたのが2007年3月である。4年後の11年の社名変更に先立ち、まずはバラバラだった商品のブランドを統一した。企業にとっての暖簾替えは、第二の創業ともいえる一大転機である。

「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」は08年10月、まさにそのさなかに始まった。というより、トーナメントの冠がマイナビというブランドを世に知らしめるための使命を担っていた。マイナビにとってトーナメントは、それほど重要な事業だったといえる。

「トーナメントにマイナビという商品名の知名度を高める推進力を期待したのは、間違いありませんね」

 そう話した中川信行(69)は、まさに第二の創業を成し遂げた社長として、その名を知られる。中川がトーナメントを始めた経緯について、次のように語った。

「昨年のトーナメントが11回目、私が59歳のころに始めてから丸10年になります。社名はまだ毎日コミュニケーションズのまま、07年3月からマイナビという商品名で情報を提供し始めましたが、その年の11月ごろにゴルフトーナメントの冠にならないか、という話があったのです。ただ、あのころは男子トーナメントの人気がどん底でしてね。テレビ視聴率が3%ぐらいしかない。そこに大きな資金をかけて効果があるのか、悩みました。また男子トーナメントの数そのものは今とさほど変わらず、スポンサーはナショナルクライアントばかり。そういう世界に僕らのような小さな企業が参入していいのか、とも考えました。しかし、逆にそういうところに参加できれば、うちの企業価値も高まるかな、なんていう気持ちもありました。それよりなにより、当時、私がゴルフにのめり込んでいたというのが、一番大きな理由だと思います」

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