プロゴルフツアーにもドラフト制を導入!?米PGAツアーが大学トップ選手を予選会免除米

人生をやり直せるなら? と問われ「スタンフォード大を卒業する」と答えたこともあるタイガー(写真・Getty Images)
人生をやり直せるなら? と問われ「スタンフォード大を卒業する」と答えたこともあるタイガー(写真・Getty Images) 【拡大】
PGAツアーがカレッジゴルファーに“ドラフト”という新制度導入を検討中、そんなニュースが米ゴルフ界を騒がせている。米ゴルフ雑誌の取材に米PGAツアーが認めたもので、時期や条件などは調整中ながら、すでに選手理事会に承認を得たようだ。

概要は大学で活躍するトップ選手たちに予選会を免除し、傘下の米ツアーへの出場権を与えようというもので、直接大舞台の米PGAツアーというわけにはいかないが、下部のウェブドットコムツアーか、あるいは傘下のPGAツアー・カナダ、ラテンアメリカ、チャイナへの道が開ける。評価されるのはアマチュアランキングではなく大学での戦績だ。

「プロスポーツの中で“ドラフト制度”がないのはゴルフだけ。これでアマチュアから直接プロリーグに入る道筋ができる」と、米PGAツアーは答えている。

このシステムの狙いの一つは大学生を学校にとどまらせること。過去には大学4年を終えた“学士プロ”という言葉がはやったが、現在欧米では卒業を待たずに中退しプロ転向する選手が増え続けている。1996年、全米アマ3連覇を達成したタイガー・ウッズが、大学の先輩のトム・ワトソンの「卒業まで待ったほうがいい」という助言を振り切ってスタンフォード大を中退、センセーショナルなプロデビュー。翌年には世界一へと上り詰めた。今のヤングガンの代表、ジョーダン・スピースも2012年にテキサス大2年でプロ転向。母校愛あふれるリッキー・ファウラーもオクラホマ大を終えていない。

プロスポーツの低年齢化が問題となって久しい。米PGAツアーは01年に「ツアーメンバーは18歳以上」という年齢制限を設けたが、それでも先を急ぐ若者が後を絶たない。米国の大学スポーツは学業との両立に非常に厳しいが、だからこそ卒業には大きな価値もある。ドラフトには“卒業”が条件となるかは不明だが、「ゴルフがどれだけ強くとも、1年生には適用されないだろう」と米PGAツアー。

これにより大学側もシーズン途中でプロ転向する選手を失うことがなくなるという大きなメリットもある。しっかり勉学してからプロになる選手には道筋をつくる、というのがツアーの意向。今後の発表が大いに気になるところだ。

(在米ゴルフライター・武川玲子)
文・編集部 ※2019年1月15日号「芝目八目」より

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