台湾女子ツアーQTに日本人選手が大挙72人も参加 小さなツアーだけど、なぜそんなに人気?

台湾ツアーQTで見事1位通過を果たした小竹莉乃(写真・Getty Images)
台湾ツアーQTで見事1位通過を果たした小竹莉乃(写真・Getty Images) 【拡大】
日本もファイナルQTが終わり、来季の出場権が確定したが、それに先立つ11月21~23日、台湾女子ツアーの出場権を懸けたQTも現地で開催されていた。

3日間54ホールを戦い、上位30人に来季の出場権が与えられるが、日本勢は小竹莉乃がトータル1オーバーで見事1位通過。ほかにも6位・櫻井有希、8位・山下美樹、9位・工藤遥加、10位・鎮西まゆみら、計17人が通過し、通過者の半数以上を日本人選手が占める結果となった。通過者の数にも驚くが、そもそも118人の参加者のうち、72人が日本勢だったのだ。

台湾ツアーは試合数こそ30弱あるものの、賞金総額は日本のステップ・アップ・ツアー(以下、ステップ)よりも低い大会がほとんどだ。なぜ今、日本人選手が大挙して台湾に渡ろうとしているのか? 今回の台湾QTを通過した小竹、工藤らを指導するプロコーチの井上透は、こう語る。

「日本のセカンドQTの終了後すぐ、台湾ツアーのQTが受けられることを日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が選手に案内したことが大きいでしょうね。それに台湾ツアー参戦歴のある選手からの口コミで、台湾ツアーには日本語の話せるスタッフがいるなど受け入れ体制が整っていて、日本人でも参戦しやすいツアーであることが知られてきているからでしょう」

日本のLPGAに問い合わせたところ、案内をメールで出したのは11月3日、まさにセカンドQTを終えた翌日のことだったという。

「台湾側からの働きかけがあり、ステップの『日台交流うどん県レディース』の共催など、協力し合ってきた実績もありますので、TP会員、ティーチング会員を含めた全会員に昨年から案内を出しています」(LPGA広報)

やはりセカンドで脱落し、来季戦う場を失った選手に対する親心だったのか?という問いには「推奨しているわけではなく、あくまで案内ですので」とかわされてしまったが、前出の井上は、こう語る。

「今、日本の若手女子ゴルファーの選手層は非常に厚いですからね。実力があってもセカンドQTで落ちてしまう選手もいます。そうなると、ステップにも出られず、研鑽(けんさん)の場すら得られない。かといって、米国はいうに及ばず韓国もレベルが高く、参戦のハードルが高い。そんなときに受け皿として浮上してきたのが台湾ツアーといえるでしょう」

日本勢のほか、進境著しいタイの選手も多く参加していた今回の台湾QT、国際色豊かなツアーとして盛り上げたい台湾ツアー側と戦う場を確保したい日本人選手の利害が一致したというところか。

(本誌・金子信隆)
文・編集部 ※2018年12月18日号「芝目八目」より

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