川村昌弘が欧州ツアーQTを突破 日本人選手が次々に米国ではなく欧州を目指す理由

スペインで行われた欧州ツアーQTを突破した川村(写真・Getty Images)
スペインで行われた欧州ツアーQTを突破した川村(写真・Getty Images) 【拡大】
今年から本間ゴルフがメインスポンサーとなった欧州ツアー「ホンマ香港オープン」が11月22日から香港GCで開幕。日本からは欧州ツアーを主戦場とする宮里優作をはじめ、欧州ツアーのQTを11位で通過した川村昌弘、ホストプロである小林伸太郎の3選手が出場した。

谷原秀人、宮里に次いで2019年シーズンからは川村が欧州ツアーに本格参戦。なぜ欧州ツアーを目指す日本人選手が増えてきたのか。これまでアジアンツアーを中心に世界を飛び回ってきた川村に、その理由を聞いた。

「僕は小さいころからの目標というか、ヨーロッパでやりたいとずっと思っていて、ここに来るのを目標にプロ生活をスタートさせたんです。だから、今やっとスタート地点に立てたというところですね。日本はよくも悪くも環境が整いすぎている。日本とは気候やコースが違うのも楽しいし、いろんな国の選手が集まる欧州で力をつけたいんです」

いずれは米ツアーで自分の力を試したい、川村にもその気持ちはあるものの、自分が思い描くライフスタイルは米国よりも欧州のほうが合うのだという。

「僕は国から国へ移動するスタイルが好きだし、自分に合っているんです。食事など、ゴルフ以外の楽しみがあるので。米国へ行ったらゴルフだけになっちゃうと思う。僕はそれだけじゃつまらないなと思っていて」

米ツアーのメンバーになるためには、まずQTを突破して、下部のウェブドットコムツアーの出場権を獲得し、同ツアーで賞金ランキング25位以内に入るのが基本線。その他、ワールドランキング上位者であれば今年の小平智のようにスポット参戦で優勝、もしくは、松山英樹や石川遼のようにノンメンバーながら前年のシード(125位)のポイントを超える。さらに、今年の片岡大育のようにスポット参戦で米ツアーでフェデックスカップポイントランキング126位~200位以内のポイントを獲得すれば、4試合の入れ替え戦に出場でき、その中で25位以内に入る、といったルートがある。ただ米ツアーは推薦での出場が難しく、日本ツアーで出場権を得られるメジャーやWGCの試合でポイントを獲得することが求められ、ハードルが高い。

一方、欧州ツアーはワールドランキング上位者であれば、QTを受けなくてもツアーメンバーの登録が可能で、米ツアーに比べれば推薦ももらいやすい。実際、17年の谷原は、ツアーメンバーに登録後、WGC -デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権で4位に入って高ポイントを獲得して、早々にシード権獲得を決めた。

また、欧州ツアーはアジアンツアーとの共催試合が多く、昨年の片岡は日本とアジアの共同主管試合「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」での優勝をきっかけに、アジアンツアーの資格で欧州とアジアの共催の試合などの出場権を得ている。つまり、各国の選手が集まるレベルの高いツアーでありながら、出場するチャンスが多い、というのが欧州ツアーの魅力のようだ。

日本でプレーする姿を見る機会が減るのは寂しいが、世界で活躍する日本人選手が増えることはゴルフファンにとってはうれしいこと。彼らの挑戦を応援したい。

(本誌・島村真理子)
文・編集部 ※2018年12月11日号「芝目八目」より

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