JGTOが全面謝罪も、ISPS半田会長が乗り込んで“独壇場”になったという主催者会議を実況中継

半田会長はJGTOを壊すのか?再生させるのか?
半田会長はJGTOを壊すのか?再生させるのか? 【拡大】
日本ゴルフツアー機構(JGTO)の来季日程から3試合が消滅した問題に絡み、新たな事実が明らかになった。

11月12日の13時半から都内のホテルで開かれた「男子トーナメント主催者会議」の席上、佐々木孝悦常務理事らがトーナメントスポンサーの面々に対し、深々と頭を下げ謝罪。参加した関係者によれば、それはさながら「不祥事を起こした企業の謝罪記者会見にソックリ」だったという。

この件に関し、JGTO広報は「(JGTOの上層部が)その席に参加したのは事実ですが、その内容については差し控えさせていただきます」と回答するにとどまっている。そこで出席した関係者を直撃すると、当時の様子をこう語ってくれた。

「用意した文面を読み上げ、深々とお辞儀をした後、数秒間停止。あれは絶対、練習してきてますね。相当ビビってたんじゃないですか」(関係者)

ビビる理由。それはこの席に、ISPS(国際スポーツ振興協会)のトップ、半田晴久会長が出席していたからだ。今回の騒動はJGTOサイドが主催者であるISPSに非礼な態度を繰り返したことでISPS側が激怒。来季開催を予定していた「ISPSハンダマッチプレー選手権」(賞金総額2億3000万円)、「ISPSハンダ東京オープン」(新規開催・賞金未定)と、下部ツアーの「ISPS HANDAチャレンジカップ」(賞金総額2000万円)の3大会の中止を通告した。

それが報じられることとなり、JGTOも今回心配をかけたスポンサーたちに対し謝罪をしないわけにはいかなくなったわけだ。この会議はスポンサーサイドの事務局長レベルが情報交換を目的に行っている会議。そこに主催者のトップである半田会長が来ること自体、異例中の異例。この日の参加者は27人だったというが、関係者はヒヤヒヤしながら事の成り行きを見守っていたという。

今回は来年初開催となる米PGAツアー大会の説明などがメインテーマだったが、会議そのものは半田会長の独壇場。だが半田会長の口から飛び出したのは関係者の多くが予想していたような怒りの言葉ではなく、JGTOの問題点を踏まえたうえでの建設的な意見だったという。

「4年ほど前にISPSが初めてJGTOのスポンサーをしたとき、選手の一人が挨拶もお礼もなく『プロアマの表彰式は長すぎるから短くしてくださいよ』と注文をつけた。これにISPSサイドが激怒して『それならプロアマの表彰式が長くて嫌だといっている選手を実名入りでリストアップしてくれ。その人は呼ばない。たとえ無名であろうと、トーナメントを一緒に盛り上げてくれるプロを呼びたい』と頼んだという。そのときから不信感はあったが、今年の大会の記者会見に青木功会長が来なかったり、表彰式が中継されなかったりとトラブルが続いたことにより中止を決めたとの説明もあった」(関係者)

その後も、選手が議決権と人事権を握っていることの弊害を指摘。賞金を平均化することを推奨するスポンサーに対しても、明確にその問題点を説明した。「いっていることは正しい。話が長くて入ってこない部分もあるけど」と、感想をもらす関係者もいたという。

選手ばかりが力を持ち「このままだと労働組合が会社をつぶすパターンになる」と、関係者からの指摘もあるJGTO。そうならないための機構改革が、待ったなしのところにきている。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会長代行・小川朗)
文・編集部 ※2018年12月4日号「芝目八目」より

2018年12月4日号(2018年11月20日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●タイガーが3億円の出場料を蹴ってサウジ行きを中止 背景にはやはり“あの事件”が!?
●発表前のニュー〈プロV1〉が優勝に貢献 シーズン途中にスイッチする選手が続出する理由
●今季未勝利でもリコーカップに出られる好調プロと優勝しているのに50位が危ういプロは誰?
●JGTOが全面謝罪も、ISPS半田会長が乗り込んで“独壇場”になったという主催者会議を実況中継
●スマホがあれば全打席で弾道チェックできる アジアで初めての練習場がオープン!
●国内39コースを所有するOGMをアコーディアの親会社が買収した思惑は?
●今平周吾の相棒が今季最優秀キャディに グリーン上で選手を落ち着かせるワザとは?

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ