JGTOとISPSの問題に新事実 幻のジャンボ副会長がパイプ役を担うはずだった!?

日本ゴルフツアー機構(JGTO)の来季日程から3試合(総額2億5000万円)が消滅した問題に絡み、新事実が発覚した。実は尾崎将司の副会長就任が実現目前で流れていたというのだ。

話は今年の2月某日までさかのぼる。都内で開かれた夕食会には青木功会長、大西久光副会長、尾崎特別顧問、金子柱憲らが参加していた。複数の関係者によれば、この夕食会は尾崎の副会長就任を祝う席だと思われていた。尾崎を口説き、金子が理事会に代理出席することで副会長を受けるという譲歩案を引き出した大西氏らにとっては、ようやくひと息つける宴だったに違いない。

そもそもこの人事の狙いは、海外にも出ることが多い青木の代役が務まる大物を、副会長に据えることだった。青木体制スタート時、大西氏とともに副会長としてトロイカ体制の一角を担った松井功氏が訴訟騒動の末、退任。その後ニューメディア戦略の期待を担った吉本興業の元副社長・橋爪健康氏もまた辞任。青木を支えるべき存在の副会長人事が迷走したことで、JGTOの改革は進まなかった。

そうした中、白羽の矢が立ったのが尾崎だった。青木が不在の場面でも十分に穴を埋められ、ツアー最高額賞金を供出している国際スポーツ振興協会(ISPS)とも契約を結んでおり、そのトップである半田晴久氏とのパイプも太い。

だがこの食事の席で、事態はひっくり返った。青木サイドから尾崎に理事会出席を迫る発言が出たことで、結局、副会長就任案は流れてしまった。さらにこの後、大西副会長もその座を追われてしまった。

空いてしまった大穴が埋まらないままシーズンに突入。そこに今回の撤退劇だ。ISPSの3大会「ISPSハンダマッチプレー選手権」(賞金総額2億3000万円)、「ISPSハンダ東京オープン」(賞金未定)と、下部ツアーの「ISPSHANDAチャレンジカップ」(賞金総額2000万円)の開催が、先週の段階で正式に見送られた。JGTOにも確認したところ「確かに(見送りを通知する)文書は届いています」との答えが返ってきた。

今回の件を検証すると、ISPSサイドとJGTOのコミュニケーション不足が大きく影響しているように見える。かつてAON時代の一翼を担った中嶋常幸も「詳細は分からないが、両者の間に行き違いがあったのは確かでしょうね」と、困惑している様子だった。

特に痛かったのは、事態が悪化していく中で、パイプ役だった大西氏が、その役割を担えなかったことだ。政策担当者として、半田氏と信頼関係を構築し、AbemaTVツアーの実現にもかかわっていた最大の功労者である大西氏に代わる存在がいなかった。

もし大西氏と尾崎が半田氏との間に入っていれば、最悪の事態は避けられたのか。半田氏本人を23日に直撃すると、こんな答えが返ってきた。

「(大西さんと尾崎選手がいてくれたら?)それはもちろん、こんな結果になっていないと思いますよ」

(日本ゴルフジャーナリスト協会会長代行・小川朗)
文・編集部 ※2018年11月13日号「芝目八目」より

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