森功 芝と冠 企業人たちのトーナメント ダンロップフェニックス「世界基準のトーナメントを日本に」(4)

2000億円をかけた巨大リゾートを“ハゲタカ”が162億円でさらっていった

ダンロップフェニックスの舞台であるフェニックスカントリークラブを含む、フェニックス・シーガイア・リゾート。宮崎県のランドマークの一つとして有名だが、その巨大さ故に時代の波に翻弄され、有為転変の末に現在の姿がある。何度も経営者が代わりながらも、トーナメントは変わらずこの地で開催され続けているが、その運営方針をめぐっては、少なからず影響があったようだ。

セガサミーの傘下となったフェニックスCC

 アマチュアゴルファー憧れの宮崎のフェニックスカントリークラブ。そこが、セガサミーグループの傘下企業となっていることは、いまや広く知られている。セガサミーは戦後間もない1947年に創業者の里見治が始めた「さとみ」を発祥とする。その後、社名変更し、80年代にパチンコ・パチスロメーカーとして急成長した「サミー工業」が、ゲーム機のセガを統合し、今の「セガサミー」が誕生する。日本屈指の総合アミューズメント企業として国内のカジノ解禁をにらみ、昨年4月、韓国で統合型リゾート施設「パラダイスシティ」を開業して評判になった。

 フェニックスCCは、そのセガサミーが国内で最も力を入れているゴルフ場であり、ダンロップフェニックストーナメントは同社のゴルフ事業における最重要イベントといえる。フェニックスCC総支配人の永嶋達矢(46)は、いわばトーナメントのためにセガサミーにヘッドハンティングされた人物だ。永嶋が述懐した。

「セガサミーに来る前、私は13年間ダンロップスポーツエンタープライズに勤務していました。そこでゴルフトーナメントの運営をしていまして、ひょんなことからセガサミーの里見と知り合いました。『俺もトーナメントやりたいんだ』と(里見)会長からいわれ、ダンロップに在籍したまま、北海道・千歳のザ・ノースカントリーゴルフクラブでセガサミーカップを立ち上げました。ノースカントリーはセガサミーのグループ会社です。それで、次の年にはセガサミーカップの主催者であるセガサミーの社員としてトーナメントに携わるようになりました」

 現在セガサミーカップは「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」という名称に変更されている。宮崎のシーガイア・リゾートの買収に乗り出したのは、その少し前だ。永嶋にとっては印象深い思い出に違いない。こう続けた。

「そしてセガサミーカップを手がけながら、フェニックスCCを保有するフェニックス・シーガイア・リゾートをグループ会社化するという話がきて、里見から、『おまえ、行け』といわれたんです。実はダンロップ時代も、入社した94年以来、運営スタッフとして毎年フェニックスへ来ていましてね。初めてのときは、確かジャンボさんが優勝しました。自分はゴルフ場を走り回っていた記憶があります。ダンロップのメイン大会でもあり、ギャラリーに対する交通整理も大変でした。それとタイガー・ウッズが来たとき……。それからセガサミーに入り、またここに携わることができるという、不思議なご縁だなあ、とつくづく感じます」

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