【GOLF、今この人に聞きたい!】 第125回:井元憲生さん

 「創業時からビースリー(B‐Three)というブランド名をつけて、商標登録しました。ベターが3つという思いを込めています。フィットベター、フィールベター、ルックベターです」

 井元さんが糸から独自に開発した、タテ、ヨコ、斜めの360度伸縮自在の生地は、体にきちんとフィットする。通常、男性用のスラックスには裏地がついている。ウール地のパンツに裏地がついている大きな理由は肌に直接当たるとチクチクするからだが、裏地をつけてしまうと、せっかく表地に伸縮性のある素材を使用しても、伸縮性が出なくなってしまう。そこで、ビースリーのパンツは伸縮性を生かすために、あえて裏地をつけないことにした。ビースリーの生地は肌触りがいい、つまりフィールベターだから裏地は不要というわけだ。そして、お尻が上がって細く見えるルックは、今でいう美脚パンツの走りである。

 「私は自分の会社を〝アパレル否定型アパレル〞と呼んでいます。多くのアパレルブランドはデザインを売りにしていますが、当社は機能が最大のセールスポイント」

 店にラインナップされている商品を見ると生地の色はシンプルで、目立つ柄や文字などはまったく入っていない。シルエットに関しても立ち上げのころからほとんど変えておらず、客の好みやトレンドに合わせてストレート、テーパードなどのバリエーションを変更しているのみ。

大きな変化といえば、5年前に男性用のラインナップを加えたことくらいだ。

 「ご夫婦で一緒に店に来られる方が多いんです。うちの妻がいいっていうんだけど男物はないの? あったら俺も欲しい、みたいな声をいただくようになりましてね。もともとメンズはまったく考えていなかったのですが、あるご主人が、〝妻は自分だけこんなにいいもの買って、俺には何の機能もないチノパンを量販店で買ってくるんです(笑)〞ってぼやいていて。メンズを始めたことで僕もゴルフコースにはいていけるようになってよかったですけどね」

 メンズはまだ国内7店舗での展開とあって、インターネットでの通信販売が主流となる。しかし、インターネットでパンツを購入するのを躊躇する人は多い。そこで、強い味方になるのは250店舗を超えるショップだ。

 「もちろんインターネットのサイトにはサイズガイドを載せていますが、試着をしたいという方には、お近くのレディースのショップに来ていただければはいてみることができるようにしています」

 街でときどき出合うビースリーのショップを見て感じていたのは、立地、環境のよさだ。ズラーッと商品が陳列されているわけではなくコンパクトで、スタッフの動線や作業効率も考えられた店舗作りがされている。

 「店舗作りで思うのは〝小さいことはいいことだ〞。まず単純に家賃が安いし、光熱費もかからない。それに、在庫も抱えなくて済むし、販売目標も高く設定する必要がない。あとは回転数ということになります。お店が小さくなればなるほど、いろいろなアイテムは置けませんから、パンツに絞り込んで、ビースリーしか売っていません、という形になる。一回はいてみたらクセになりますから、はいてみてください、という方法です」


「人間はもともと猿だったから山を駆け回るゴルフが本能的に楽しいんですね」

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