女子ツアーで競技委員がまたしてもミスジャッジ 原因は選手とのコミュニケーション不足?

西村がボールを打ち込んだ橋。かなり低く背をかがめなければ、橋の下でアドレスすることはできない
西村がボールを打ち込んだ橋。かなり低く背をかがめなければ、橋の下でアドレスすることはできない 【拡大】
香妻琴乃の初優勝で幕を閉じたマンシングウェアレディース東海クラシック。その初日に、事件は起きた。

12番パー5だった。アマチュアの西村優菜が放ったセカンドショットが、グリーンエッジから130ヤードほど手前のフェアウェイ真ん中にある橋の真下に入ってしまった。その橋は水が枯れたクリークに架けられた橋で、橋の下には芝がしっかり生えそろっていて、ハザードにはなっていない。橋の真下からは、横にチョン出しはできるもののグリーン方向を狙うことはできない。救済が受けられるのではないかと考えた西村は、競技委員を呼んだ。しかし、駆けつけた競技委員は「救済は受けられない」と判断。

結論をいえば、この競技委員の判断がミスジャッジだった。橋の下から横に出すショットを打つのなら、橋は邪魔にならないと思い込んでしまったのだという。

橋は人工物である。橋の下からグリーン方向を狙うのに橋が邪魔であるうえ、スイングをするスペースがないという主張をプレーヤーがしていたら、救済は受けられた。

「競技委員は選手のプレーを援助するためにいます。横に出すショットを打つだろう、という最初の思い込みで救済は受けられないという判断をしてしまいましたが、こういった場面では選手からどこにどう打つのかを聞き出すのも競技委員の役目です」と、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)競技委員会はいう。

現場に立ち会った競技委員は、その後自らのミスジャッジに気づき、競技委員長に報告。そしてホールアウト後、当事者である西村に競技委員長が謝罪に行ったという。

LPGA競技委員会では、このようなことが再発しないよう競技委員全員で何が起きたかは常に共有しているという。また、競技委員が参加するルールの講習会も幾度となく開いている。それでも起きてしまったミスジャッジ。1カ月ほど前にニトリレディスで、三ヶ島かなの誤所からのプレーに対するペナルティを競技委員の勘違いにより免除するという失態もあったばかりだ。

ゴルフは自らが審判であるとはいわれているが、プロたちは高額の賞金を懸けてトーナメントを戦っているだけにルールは徹底したい。そのために競技委員は重要な役割を担っている。だからこそ、さらなるルール周知の徹底が必要なのは間違いのないところだ。ミスジャッジは、選手たちの真剣な戦いに水を差すことになるのだから。

(本誌・河合昌浩)
文・編集部 ※2018年10月9日号「芝目八目」より

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