【GOLF、今この人に聞きたい!】 第120回:コウケンテツさん

 「ゴルフの前日、スタミナをつけるためにうなぎや焼き肉を食べようと考える人は、残念ながらスポーツのパフォーマンスを上げるための食の知識が不十分といわざるを得ません」

 高校時代にプロのテニスプレーヤーを目指していたコウさんは、テニスの世界では当時から科学的に食が研究されているのを間近で見ていた。例えばWTAツアーで単複合わせて344のタイトルを獲得したマルチナ・ナブラチロワ選手は、80人のスタッフを引き連れて世界を転戦していた。その中にはメンタル、フィジカルだけでなく、食事のコーチも含まれる。彼女の食事は各トーナメントの日程に合わせて、メニューが年間ですべて決められていたという。

 「試合で最高のパフォーマンスを発揮するためです。テニスには瞬発力も大事ですが、持久力が必要です。持久力を支えるのは糖です。今でこそカーボローディングという言葉を日本でも聞くようになりましたが、30年前から実践していたんですね」

 でも、うなぎや焼き肉はご飯と一緒に食べることが多いから、前日に食べれば糖を取っていることになるのでは?

 「試合前日に消化の悪いものを食べないというのは、アスリートの中では常識。サッカーのワールドカップの際に日本代表がゲン担ぎで連日うなぎを食べていると報道されていましたが、脂肪分が多すぎて消化が悪いんです。ボクから見たら、あり得ない話。世界のトップ選手は、試合前日は生野菜すら消化がよくないという理由で食べません。プロゴルファーも食事に関してまだまだ改善の余地がありますね」

 むむむ。私もゴルフの前日はスタミナをつけようとカツ丼や焼き肉に走ってしまいがちである。また最近注目の〝低糖質ダイエット〞を実践していることもあり、肉などのタンパク質と野菜サラダだけを夕食に取り、翌朝もご飯やパンは一切なしでコースに出ることが多い。

 最近スコアが伸び悩み、途中でバテ気味になってしまうのを暑さのせいばかりにしていたが、もしかすると食事のせいかもしれない……。

 「パフォーマンスもスタミナも、源は糖です。近ごろメディアで糖は悪だと目にすることが多いですが、スポーツで結果を出すなら、糖は絶対に必要なんです」

 ゴルフ前後の最適な食事は、胃腸に負担がかからない和食をベースに考えるといい、というのがコウさんの意見。例えば夕食は枝豆に卵とじうどん、朝食はご飯にみそ汁、焼き魚に冷ややっこなど。行きの車の中で食べるのであれば、おにぎりやサンドイッチ。

 「ルコックゴルフの企画で竹村真琴プロとご一緒したのですが、お勧めの朝食としてフルーツサンドを作りました。果物はイチゴとキウイ。果糖はすぐエネルギーになります。市販のフルーツサンドで使われることの多い生クリームの代わりに、水を切ったヨーグルトを使うと、低脂肪で消化のいいものに仕上がります。これで午前中のパフォーマンスは上がるはずです」

 なるほど、ゴルフ前の食事のイメージは湧きました。でも私は唐揚げもとんかつも食べたいんです。いつ食べたらいいのでしょう。

 「仮に毎週末に1回、コースでも練習でもゴルフをするとしたら、その真ん中の水曜や木曜に食べるのがベストです。脂っこいものはゴルフの後に食べるのもお勧めしません。疲れた体を修復するために、極力胃腸に負担をかけない食事を取るべきですね」

「パフォーマンスの源は糖です。朝食はフルーツサンドで!」

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