全米プロ主催のPGA・オブ・アメリカにサイバー攻撃 犯人はビットコインで身代金要求か!

タイガー活躍の陰で主催者はサイバー攻撃を受けていた
タイガー活躍の陰で主催者はサイバー攻撃を受けていた 【拡大】
タイガー・ウッズの単独2位に入る活躍、ブルックス・ケプカの単年度メジャー2勝と大いに話題となった今年の「全米プロゴルフ選手権」だが、その陰で主催のPGA・オブ・アメリカがとんでもない事態に見舞われていた。協会のサーバーがハッカーによるサイバー攻撃にさらされていたのだ。

米誌『ゴルフウィーク』電子版によると、PGA・オブ・アメリカのスタッフが異変に気づいたのは全米プロ開催週の火曜日の朝。システムが何者かに侵入され、「ネットワークは侵入された。ネットワーク内の各ホスト上のすべてのファイルは強力な暗号化方式で暗号化されている。暗号化を解除しようとすると、すべての作業が失われる可能性がある。これにより、特定のファイルの回復が不可能になる可能性がある」という脅迫文が残されていたという。

同時に「われわれはこの状況を打開するための解読ソフトを持っている」と記すとともに、ビットコインのウォレット番号も残されていた。さらに暗号化を解除できることを証明するためのファイルを送信することを提案してもいた、という。

これだけで重要なファイルを人質に取って身代金をせしめる手口、いわゆる「ランサムウェア」を使った犯罪であることは明らかだが、具体的な身代金の金額提示はなかった。

ハッカーたちが人質に取ったファイルには、開催中だった全米プロや、今年が開催年に当たる「ライダーカップ」のプロモーション活動に使用されるロゴやバナーなど、重要な制作物が多数含まれていた。

PGA・オブ・アメリカといえば、米ツアーを主管するPGAツアーとは別組織ではあるものの、クラブプロを中心とする2万8000人ものプロを会員に抱え、年間3億ドル(約330億円)近い収入を誇る巨大組織。さらには前述した全米プロやライダーカップといった一大イベントの権利を有しているからこそ、サイバー攻撃にさらされるリスクも高まるということだろう。

PGA・オブ・アメリカ側は日本時間8月16日現在、この件に関して公式な見解を出していないが、『ゴルフウィーク』に関係者が匿名で話したところによれば、ハッカーの要求に応じることはないと見られる。幸いにして全米プロはつつがなく幕を下ろしたが、9月下旬にフランスで行われるライダーカップに何らかの影響が出ないか、心配ではある。

(本誌・金子信隆)
文・編集部 ※2018年9月4日号「芝目八目」より

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