49歳でプロ入り!?“社長”と二足のわらじ!?シニアオープンで3位タイの「寺西明」って何者?

「母親には(プロになんかなって)『大丈夫かいな』と言われましたけど」と苦笑する
「母親には(プロになんかなって)『大丈夫かいな』と言われましたけど」と苦笑する
強いプラヤド・マークセンの3連覇で幕を下ろした「日本シニアオープン」。日本プロ選手権王者である谷口徹がシニア競技初参戦で2位に入るなどの話題もあったが、もう一人、話題をまいた異色プロが3位タイの寺西明(52)だ。

その顔になじみがなくても、ある意味当然。寺西がプロになったのは49歳のとき。年齢は52歳だが、プロとしては3年目のフレッシュマンなのだ。いったいどんな背景を持つ人物なのか?本人に話を聞いた。

「ゴルフを始めたのは仕事のつき合いで20代後半でした。でも、もともとやるならとことんやらないと気が済まないタイプ。それまでたしなんでいたビリヤードも、プロテストを受ければ十分受かる腕前、と周りからもいわれてました」

と、生来競い合うことが好きな性格から、30歳を少し過ぎたころからはパブリック選手権を皮切りに競技ゴルフに挑戦。当時はたまに70台も出るものの、平均すれば90台の普通のゴルファーだったというが、そこから10年余りたった2008年には関西アマに初出場して3位の快挙を果たした。14年には関西オープンでローアマを獲得するなど、関西では名の知れたトップアマとして鳴らしてきた寺西が、一念発起してプロテストを受験したのが15年。「男として、始めたからにはプロフェッショナルになりたい」と、1回限りと決めて挑戦し、見事一発合格を果たした。17年にはシニアツアーに参戦し、最終戦「いわさき白露シニア」で初優勝。まさにとんとん拍子でトップシニアへの階段を駆け上がっている。

しかし、30歳を目前にしてゴルフを始めてから20年余りでここまで到達するのは並大抵の努力ではなかったはずである。しかも、30代前半で自ら起業した溶接業や精密機器の組み立てなどを中心とする会社を経営しながらである。

「朝昼晩と時間が空くたびに近くの練習場に行って、一日500~700球打つこともありましたね。あとは午前中で現場が終わるときは午後からラウンドしたり、時間を工面して年間150回くらいはラウンドしていました」

取引先と夜のつき合いもあり、睡眠時間は4~5時間が普通だったという。「正直しんどかった」という寺西。もしプロテストに受からなければ、1~2年はゴルフを休むつもりだったとも。しかし、実際にプロになってみると、大変さは増したが、そのぶん充実もしていると語る。

「今は任せられる社員もいますし、息子も助けてくれてます。『社長頑張ってるなあ、応援せなアカンなあ』といってくれるお客さんもいますし、チャレンジせずには終われないですよ」

意気軒昂に語る社長プロ。目標は日本と名のつくタイトルの獲得と、海外メジャー出場だ。

(本誌・金子信隆)

文・編集部 ※2018年8月14日号「芝目八目」より

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