【GOLF、今この人に聞きたい!】 第114回:岡崎忠彦さん

 「ゴルフは子どものころに父親から教え込まれました。父親は廣野のシングルプレーヤーだったんです」

 岡崎さんは大学を卒業後、米国・サンフランシスコに拠点を置くデザイン会社に就職した。アップルコンピュータ(現アップル)社などの大手クライアントを持ち、日本のワールド社やロック・フィールド社などのブランディングも手がけた大手企業である。岡崎さん自身も当時この会社の社員として、ファミリアのCI(コーポレート・アイデンティティ)設定に携わった。現在使用されている英語の小文字を使用したファミリアのロゴは、岡崎さんが手がけたものである。

 サンフランシスコに住んでいた期間は11年。さぞ充実したゴルフライフを送ったのだろうと思いきや、ほとんどゴルフはしなかったという。

 「仕事が忙しかったというのもありますが、サーフィンにのめり込んでいたんです。今思えばもったいないことをしましたね」

 その後日本に戻り、2003年にファミリアに入社。いち社員としてデザイン部門に配属された。ところが、2年後に父親が急逝してしまう。

 「そこから会社がガタガタになった時期もありました。社員にしてみたらデザインやってる道楽息子みたいなのが急に来て、揚げ句の果てにそれが社長になって、えらいこっちゃですよね」

 ファミリアは1950年に坂野惇子さんを中心とした4人の女性がスタートした会社。今風にいえば、ママ友グループが始めたベンチャー企業である。自分の子どもに着せるつもりで、お洋服を作りましょう──これが口グセだったという創業者は「べっぴん」を作ることを目指していた。その意図するところは「特別な品」「特別にあつらえたもの」、つまり「別品」であった。しかし、高度成長期と現在では社会構造も経済環境も大きく異なる。そこで11年に社長に就任した岡崎さんは、創業者の想いはそのままに「子どもの可能性をクリエイトする」という新しい企業理念を掲げ、100年企業を目指してビジネスの再構築に着手した。


 就学前の児童を対象としたプリスクールを現在4カ所運営し、銀座の店舗の1階でアートギャラリーも手がける。

 「プリスクールの先生の一人に、ニューヨークで活躍したアーティストがいます。僕らのアートギャラリーで子どもたちの作品を展示しながら、彼女と一緒に絵を描くイベントを開いたりしています」

 また社員の大幅な若返りも果たした。岡崎さんの入社当時は50歳を超えていた平均年齢が、現在は30歳前後。若い人の柔軟な発想でモノからコトを提供する企業への進化を加速させるため、六本木ヒルズにオフィスを構えた。

 多忙な岡崎さんだが、2年前から本格的にゴルフを始めた。きっかけは廣野ゴルフ倶楽部のメンバーになったこと。ちなみに廣野では会員権を相続することができないため、新規で選考を申し込まなければならない。

「廣野には神様がいて、自分の立ち居振る舞いを見られている感覚があります。表情も季節によって全然違うし、それにやっぱり名物のカレーはおいしい。ゴルフの奥の深さに日々気づかされています。入った以上は腕も磨きたいなと思いまして」

「廣野GCには神様がいて自分の立ち居振る舞いを見られている感覚があるんです」

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