記録的大雨が各地でトーナメントを直撃「競技不成立」そのとき暫定首位の選手たちは…

必死の復旧作業も実らず
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先週、西日本を襲った記録的大雨。他の地域も悪天候に見舞われ、各地で開催されたトーナメントが大きな影響を受けた。

まず男子ツアーの「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」(北海道)は、初日の競技が悪天候によるコースコンディション不良で中止となり、6日(金)の時点で54ホールへの短縮が決定。

女子ステップ・アップ・ツアーの「ECCレディス」(兵庫県)は、4日の初日こそ2時間遅れでどうにか全選手がホールアウトしたものの、2日目、最終日は中止に。競技成立の最低要件である27ホール消化を満たせず、ステップ・アップ・ツアー初の競技不成立となった。

さらに、大雨の被害を最も甚大に被った地域の一つである福岡県の芥屋GCで開催されていたのが、アマチュア最高峰の大会「日本アマチュアゴルフ選手権」。3日の初日は台風7号の接近により中止となったが、2日目は台風一過の快晴の中、滞りなく第1ラウンドの18ホールを消化した。しかし、3日目、最終日は再び大雨に見舞われる。3日目、午前組はほとんど18ホールを消化したものの、最終組がスタートしたところでサスペンデッドに。最終日、最低限の36ホールで競技成立を目指したが、時に20ミリを超えた雨量によるコンディション不良はいかんともし難く、正午前に第2ラウンドの実施を断念。今年で103回を数える歴史の中で初めての競技不成立が決定した。

天候ばかりはどうしようもないとはいえ、最も落胆しているのは暫定で首位に立っていた選手たちだろう。ECCレディスで初日単独首位発進した井上沙紀はこう悔しさを顕わにした。

「気持ちの面で消化しきれない部分もあります。『最終プロテスト』にどうしても出たかったので、初日トップで出て、その権利を持てるように……。こういう結果になってしまったのは残念ですし、とても悔しい」

井上は6月のプロテスト2次予選で敗退しているが、7月24日からの最終プロテスト前週までにステップ・アップ・ツアーで優勝すれば、最終プロテスト出場の権利を得られたのだ。もちろん、まだチャンスは残されているわけで、次戦に向け気持ちを切り替えようとしていたが、当人の心中はいかばかりか。

アマ最高のタイトルをつかみ損ねた今野大喜(日本大学4年)も気の毒。今野は日本アマで36ホールを消化して12アンダーと、2位に7打差をつける暫定首位。大きなアドバンテージだっただけに、悔しさもひとしおだろう。しかし、本人はこう気丈にコメント。

「しょうがないです、こればかりは。形としては残らないけれど、このスコアは自信になりました。記録には残らないけれど、自分の中には残ります。1年間かけてやってきたことができたことがよかった」

当人がポジティブにとらえていることに安心するが、100年を超える歴史を持つタイトルだ。競技の仕切り直しはないのか日本ゴルフ協会に問い合わせてみたが、その考えはないとのこと。そうした規定自体なく、もろもろの手配をやり直すことを考えても現実的に無理ということなのだろう。さすがにこれだけの悪天候は想定外だったのだろうが、今後、予備日を取るような日程を組むことはできないものだろうか。

(本誌・金子信隆)

文・編集部 ※2018年7月31日号「芝目八目」より

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