プロアマ問題の片山晋呉に処分が下る これを機にJGTOは変われるか?

深々と頭を下げる青木会長ら
深々と頭を下げる青木会長ら 【拡大】
片山晋呉が「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」プロアマ戦で起こした問題に関して、6月27日、片山に対し30万円の制裁金に加え、厳重注意処分を課すことを日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発表した。

記者会見の中で、当日の経緯についての調査結果も詳しく説明された。

当日、片山は遅刻はしておらず8時30分の集合時間ギリギリで到着し、挨あ いさつ拶をしてカートでスタートとなる13番ティに移動。その間、同伴競技者らとの会話も行われた。ティオフし、グリーンに到達したタイミングで、報じられていた片山のパット練習が始まった。片山は招待客がプレー中にもかかわらず、ティペッグを目印にパット練習を開始。この際、招待客に対し声を掛けたり承諾を求めることはなかった。片山の組は13番を終えたが、片山自身は引き続きパット練習を継続。この際にも、片山から同伴者への声掛けはなかった。

同伴者が14番に移動しても、片山は13番でアプローチ練習を実施。すると、今回不愉快な思いをした招待客が、「早く上がってきてくださいよ」と片山に声掛けし、片山は14番ティに小走りで向かった。パット練習を始めてから、声掛けまでの時間は3~5分だった。

14番ティに到着後まだ前の組がティショットを打つ段階だったため、片山は「まだ前の組がいる」旨を発言。すると、この段階で招待客から「片山プロは自身の練習で、同伴アマチュアへの配慮が不足している」という苦言が片山に投げられる。このとき片山は「すみません」と答え、冷静に対応した。

その後、ティショットを打ったが、ここで招待客が「帰る」と発言。ハウスキャディとカートに乗ってクラブハウスに戻った。このとき、片山から謝罪等はなかった。この後、片山は他の同伴者と18ホールを実施。その間もパット練習を行っていたが、ここからはトラブルはなく、全体を通して、片山による暴力的・侮蔑的言動は認定できないとした。

今回の事態を受け、JGTOが再発防止策として挙げたのは以下の3つ。1.プロアマ対策における行為準則の整備/2.プロに対する研修・指導の徹底/3.懲戒および制裁規定の明確化・厳罰化。今まで明文化されたガイドラインもなく指導も行ってこなかったことにより、機構・選手会が掲げるホスピタリティの向上に対して、選手間で態度に大きな隔たりが生まれてしまったことが今回の問題の原因、と結論づけた。

会見の中で強調されたのは、相手が誰であっても今回の片山の態度は許されないということ。今まで片山に対して不愉快な思いをしていても苦言を呈することができない招待客が一定数いたと考えるべきということだ。確かに運悪く怒りっぽい客に当たったと問題を矮小化していては何も変わらない。ネガティブな状況を奇貨として改革を進められるか、JGTOのこれからが問われる。

(本誌・金子信隆)

文・編集部 ※2018年7月17日号「芝目八目」より

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