【GOLF、今この人に聞きたい!】 第106回:堀江貴文さん

 また一日で完結するトーナメントという点が、さまざまな可能性を秘めている。通常のトーナメントはマンデーから数えれば6日間ゴルフ場を押さえる必要があり、かなりの高コストとなる。一日完結はプロにとっても参加しやすいフォーマットである。

 「3日間、4日間の戦いだけがゴルフじゃないと思うんです。ワンデー・ガチンコでも十分面白い。特に女子プロの中には技術レベルは高いのに体力が3日間持たないとか、精神的に弱いとかみたいな方がいるんです。遠征費用の点も含めて3日間はキツイと。だからけっこう強かった美人女子プロが優勝するなんてことが起こると、面白いですよね」

 堀江さんは現在さまざまなプロジェクトにかかわる多忙な日々を過ごしながらも、平均すると月2〜3回はコースに出かけている。ゴルフに行くと一日時間を取られてしまうが、問題ないという。

 「今は全部スマホで仕事してますから、ある意味プレー中もずっと仕事してるんですよ。芝生の上で何も遮るものがないし、危なくないから、歩きスマホしてても平気なんですよね、ゴルフ場って(笑)」

 堀江さんは書籍やメルマガなど書く仕事も多いが、それも全部スマホ。執筆途中の原稿をスマホで見せてもらったが、これだけの量と質が担保された文章をすべてスマホ上で書いているとは、驚異的である。

 堀江さんはゴルフ好きだが練習場にはまったく行かず、ラウンドの朝に少しボールを打つ程度。それでも年に300ラウンドしていたときよりは格段に上達したというが、その秘訣は「ヒザ立ちスイング」の練習。

 「レッスンプロの武市悦宏クンに教えてもらいました。このドリルをすると右肩が落ちないようにしっかりフェースをターンさせるという基本に立ち返ることができるんです。180〜200ヤードくらいはドロー系の球筋で狙った方向に飛んでいきますから、本当はコースでもやりたいくらいです。カッコ悪いですけどね(笑)」

 武市プロのアドバイスによって、当たればドライバーは300ヤード、スプーンでも260ヤード飛ばせるスイングが身についたという。練習嫌いのゴルファーはヒザ立ちスイングを練習せよってことですかね、堀江さん?

 「いや、あくまで僕向けのアドバイスです。人それぞれに合った考え方や打ち方があり、アドバイスは完全に人によると思います。万人に当てはまる解はないですから、レッスン本は厳しいかもしれません。(今のレッスンは)むしろアプリのほうが向いていますね。解析ツールも進化していますから、悩みを聞きながらどんどん分析してあげて、適切なドリルをリコメンドしてあげるといったものは作れると思いますよ」

 ホリエモンカップのコスト構造を聞くと、一般的なトーナメントの数十分の1程度で、中小企業レベルでも十分にスポンサーできる単位である。プロにとっても軽い負担でチャンスをつかむことができ、アマチュアも少額のお金でプロの戦いを間近で体験することができる。ネットで中継を見ても楽しいと、いいことずくめである。堀江さんはまだ模索中と話していたが、月に1回、さらには週に1回、日本のどこかでワンデートーナメントが開催されるようになったら、日本のゴルフも違った景色になるのだろうと思う。

堀江貴文さん(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。東京大学中退。大学在学中に有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業し時代の寵児に。現在は実業家、著作家、投資家などで活躍。宇宙開発事業を手がけるインターステラテクノロジズ社やスマホ向けサービスを運営する7gogo社などを展開。ゴルフのベストスコアは84。300ヤードかっ飛ばすドライバーは、テーラーメイドのM2。「シャフトをDERAMAXに替えたら、すごく飛ぶんです。スプーンもM2にDERAMAXのシャフトを入れているんですが、当たれば260ヤード飛びます」という。

練習嫌いはこれを読め!堀江さん自身によるゴルフ本 「書いた当時は今からしたら信じられないくらい下手で、まずアドレスする向きがかなり曲がっていたんです。向きをアジャストするのに、もう誰でもできる超オートマチックな方法を見つけ出すというテーマに答えるところから始めました。もう一つはアプローチの感覚づくりです。この2点だけでもモトは取れると思いますよ」

 ゴルフを本格的に始めて2年半の堀江さんが、ひらめき先生こと伊藤正治プロに教えを請いながら執筆。財界展望新社・2009年刊行。


週刊パーゴルフ(2018年5月22日号)掲載 / 写真・鈴木健夫

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