【GOLF、今この人に聞きたい!】 第106回:堀江貴文さん

 「皆さんと同様、私もプロゴルフの大会がイマイチ盛り上がってない印象を持っていました。だから、ゴルフって面白いんだよってことを分かってもらえるようなことができないか、とずっと考えていたんです」

 堀江さんはもともとゴルフにはまったく興味がなかった。かつてマスターズが行われるオーガスタナショナルGCでのプレーに招待されたこともあったが、あっさりと断ったほどである。しかし友人の別荘に滞在していたとき、敷地内からカートですぐに行けるゴルフ場に強引に連れていかれて、その楽しさに目覚めた。

 「ライブドア事件であまり外に出られなかったので、ゴルフばかりしていました。その年は350ラウンドはしましたね。なかなかないですよ、こんな面白いスポーツは」

 プロゴルフのトーナメントを開催するには、スポンサーは少なくとも数億円の費用を負担しなければならない。しかし純粋なビジネスとしてだけ見れば、必ずしも費用対効果でプラスになるとは言い難い。根本的な問題は、その成り立ちにあるといわれる。日本のプロゴルフトーナメントは、新聞社やテレビ局などが主催し、企業スポンサーを募ることにより成立している。スポンサー料のうちテレビの放映権料が、かなり多くの割合を占めている。

 「その割にリアルタイムに中継しないという点で、僕はスポーツコンテンツとしては終わっているのではないかと。完全に供給者側の論理になっています。この構造的な問題については、たぶんほとんどの関係者が分かっていると思いますけど、ガチガチで固められたままで身動きが取れない状況ですね」

 またトーナメントにかかる費用を分解すると、削れる部分がたくさんある、と堀江さんはいう。例えばギャラリーを入れればスタンドを建てる必要があるし、管理のための人も必要になる。だから、基本的にギャラリーは入れない。高所から撮影するためのテレビカメラを設置するには櫓を立てなければならないが、現在の技術ならドローンで代替することもできる。ショット解析も録画したものを編集しなくても、リアルタイムで弾道を表示できるソフトウェアも充実している。

 「昔は、サラリーマンはみんな週末にテレビでゴルフ中継を見る、みたいな時期もありましたが、今はゴルフが好きな人だけが見る時代ですから、ネット配信のほうがいい。そうすれば放映権料が不要になって開催コストがぐっと下がります。もちろん動画制作コストはかかりますが、主催者がコンテンツの権利を持ち、配信会社に販売することで制作費用は吸収できます」

 そうなると、残る大きな費用はゴルフ場の使用料金と選手の賞金だけということになる。ギャラリーは入れずにネットで見てもらい、どうしても現場で見たい人はお金を払って参加者としてプレーしてもらえばよいのではないか、と考えたわけだ。

 ホリエモンカップが特長的なのは、プロアマ戦と賞金が出るプロトーナメントとが一日で完結する点である。プロアマ戦といえば一般的にはスポンサーから招待された客が参加するが、ホリエモンカップではプロや著名人とプレーしたいゴルファー向けのVIPチケットを購入すれば誰でも参加することができる。過去2回は1枚20万円、第3回は12万円でこのチケットを買うと、先着順で一緒にラウンドしたいプロや著名人を選ぶことができる。もちろん同伴競技者を問わず参加するだけなら3.5万円から申し込むことができる。

 「VIPチケットから売れていきますね。僕と回れる枠は開催公表とほぼ同時に売り切れます」

 ゴルフ場に支払うぶんを超えた費用は、プロの賞金に充当される。つまり、参加者自身も小口スポンサーとしてトーナメントをつくり上げる一員でもあるというわけだ。

「ヒザ立ちスイングドリルが僕のゴルフスイングを覚醒させてくれました」

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