松山、タイガー……数々の伝説が生まれたWGC‐ブリヂストン招待が20年の歴史に幕

昨年大会では松山英樹が圧倒的勝利を収めた(写真・Getty Images)
昨年大会では松山英樹が圧倒的勝利を収めた(写真・Getty Images) 【拡大】
「ウッズ、ミケルソン、マキロイ……、トッププロはみんな残念で仕方ないだろう……」

そんな見出しがWGC‐ブリヂストン招待の開催コースであるファイアストンCCの地元、オハイオ州アクロンのメディアをにぎわした。ファンの書き込みは、もっと辛しん辣らつで、「PGAツアーは最悪の決断をした!」「きっと後悔するだろう」と怒りの声が炸さく裂れつしていた。大都市のクリーブランドに程近いアクロンの街にとって、このWGC‐ブリヂストン招待は、毎年恒例の一大イベントであり、多くのファンが集まる。ツアーでも“最も成功している試合”の一つだった。が、残念ながら1999年から始まった大会は今年を最後に、テネシー州メンフィスへと舞台を移し、WGC‐フェデックス・セントジュード招待へとタイトルスポンサーも移行する。

「理由はシンプル。ブリヂストンが契約を更新しなかったから。大会にはスポンサーが必要」と、モナハン米PGAコミッショナーは明かした。

99年にWGC(世界ゴルフ選手権)が始まると、同コースはWGC‐NEC招待として始まり、2006年にブリヂストンがタイトルスポンサーになった。コース名に冠されている“ファイアストン”は米国を代表するタイヤメーカーの一つで、88年に日本のブリヂストンタイヤが買収していたから、「ブリヂストンとファイアストンは最高のマッチング」と、大歓迎された。

同大会の成功の要因は、とにかくコースが難しく、クオリティの高い戦いが見られたことにある。タイガー・ウッズが過去8回優勝、17年は松山英樹が最終日に61をマークし、大勝利を収めたのは記憶に新しい。

また、日本ツアーのブリヂストンオープンとツアー選手権の勝者が同大会の出場権を得ることから、日本人選手にとってもなじみ深い。小平智は16年のブリヂストンオープンに勝って翌年に2度目の参戦。世界を目指す足掛かりとした。今後も第2の小平に期待がかかるだけに残念な決断だ。

ただ、19年からは同コースでシニアメジャーの一つ、シニア・プレーヤーズ選手権が開催される。それが地元ファンにとって唯一の救いかもしれない。

(在米ゴルフライター・武川玲子)

文・編集部 ※2018年5月15日号「芝目八目」より

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