複数の調査でゴルファー人口は550万人程度と推測、16年から1年で300万人減った?

データはスポーツ庁のHP(www.mext.go.jp/sports)で閲覧可能
データはスポーツ庁のHP(www.mext.go.jp/sports)で閲覧可能 【拡大】
スポーツ庁が平成29(2017)年度「スポーツの実施状況に関する世論調査」概要を発表した。この調査は全国18~79歳の男女2万人を対象にウェブアンケートで調査したもの。スポーツ庁はライフステージに応じたスポーツ活動の推進とその環境整備を行い、成人のスポーツ実施率を週1日以上が60%程度、週3日以上が30%程度となることを目指している。もちろんスポーツによる健康推進と国の財政負担となっている医療費削減のためだ。

この概要を見ると、成人のスポーツ実施率は週1日以上が51.5%(前年度42.5%)、週3日以上で26.0%(前年度19.7%)と平成28年度に比べて大幅に伸びている。スポーツへの関心が高まっているということだろう。

調査の中で「この1年間に実施した種目」では、1位のウオーキングをはじめ、体操、ランニングなど気楽にできるスポーツが上位を占めている。それでは、ゴルフについてはどうだろうか。ゴルフ(コース)8位、ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)10位とベスト10に入って健闘している。9位水泳、11位ボウリング、14位テニス、15位卓球などと比べ、順位で見れば、ゴルフはお金と時間がかかる割には上位に食い込んでいるといえる。しかし、残念ながら、その実施率はゴルフコースで5.9%、うち男性9.6%・女性2.2%(前年度6.4%、うち男性10.6%・女性2.1%)、練習場で5.1%、うち男性7.9%・女性2.3%(前年度5.4%、うち男性8.5%・女性2.3%)と、前年より落としている。大幅に伸びているウオーキング57.0%(前年度38.7%)など、気楽にできるスポーツとは対照的である。

今回のゴルフコース実施率5.9%、練習場5.1%は、日本生産性本部が全国15~79歳男女の3328人に調査した17年「レジャー白書」の参加率、ゴルフ(コース)5.5%(前年7.5%)、ゴルフ(練習場)6.0%(前年7.8%)と大きな差はない。スポーツ庁調査では実施人口までは触れていないが、総務省統計局の直近人口推計と実施率から推定すると、レジャー白書でのゴルフ参加人口550万人と近い数値になる。一方、総務省統計局が20万人を対象に5年に1回実施している社会生活基本調査の16年速報値ではゴルフ人口は863万人。300万人以上の開きがあるが、総務省の調査は対象数が多いぶんだけ振れ幅は少なく精度は上といえる。

いずれにせよ、各種調査でゴルフ参加人口が明らかにされることは、重要なことである。ゴルフ人口が減れば、一般ゴルファーにとってゴルフ場の予約が取りやすい、プレー料金が安くなるなどのメリットは考えられるが、長期的に見ればゴルフ業界全体が弱って、ゴルフ場、練習場の減少などでプレー機会が失われる可能性がある。少子高齢化でゴルフ対象人口が減り、ゴルフ人口が減ることは紛れもない事実。ゴルファーとしては、少しでもプレーする機会を増やし、ゴルフをしない子供・後輩・友人をゴルフに誘い、ゴルフの楽しさや魅力を伝え、自分自身のゴルフライフを充実したものにすることが、ゴルフを盛り上げることにつながってくるのではないだろうか。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会員・嶋崎平人)

文・編集部 ※2018年4月3日号「芝目八目」より

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