ドライバーを抜けば勝てる?タイガー・ウッズ完全復活への道のり

果たして完全復活はあるのか、注目が集まるタイガー・ウッズ
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4度の腰の手術。ツアー離脱と復帰を繰り返し、昨年5月には薬物使用による危険状態での運転で逮捕。この数年はタイガー・ウッズにとって苦難の連続だったが、ようやく元気な姿でツアーに戻ってきた。

「腰は痛くないけど足が痛いよ。最近はカートのラウンドだったから(笑)」

と、ジョークも飛び出すほど回復したウッズ。体調面では問題なさそうだが、復帰2戦を見て気になるのはゴルフの内容だ。

1年ぶりの復帰戦となったファーマーズインシュランスオープンでは4日間戦い抜き23位タイに入ったが、2戦目のジェネシスオープンでは大たたきの末、予選落ち。初日はティショットを大きく右に曲げるシーンが目立ち、2日目は逆に左に飛んでいくシーンが増えた。

「スイングスピードも上がっているし、飛距離も戻ってきている」としたウッズだが、明らかにティショットの精度を欠いている。どれだけスコアに貢献したかを示すストロークスゲインドの指標でも、ティショットが「-0.301」とストロークを落としているのに対し、パッティングでは「0.555」、グリーン周りでは「0.0705」と、小技でスコアを稼いだ。これに対して米メディアからも、「ウッズは果たしてクラブを14本入れる必要はあるのか? ドライバーを抜けばいいのではないか」との論争まで起こっている。

2戦を終えてのフェアウェイキープ率は35.71パーセント。必然的にパーオン率も低くなり、53.70パーセントと、ショットの精度がカギを握るのは明白だ。

「2015年によかったときの硬いシャフトに戻して、もう少し調整できればドライバーも安定すると思う」

とはウッズの弁だが、右に飛ぶ振り遅れを取り戻そうと、今度はたたきにいって逆のミスを繰り返す姿は、何ともウッズらしくない。

これには理由があり、「まだまだ若手に飛距離で負けたくない」との思いがあるのでは、というのが米ゴルフチャンネルをはじめ、大方の解説陣の見解だ。

15年には一時イップスを疑われたアプローチも、この2戦を見る限り問題なし。パッティングもミドルパットの距離を沈めるシーンを何度も見せており、感覚は戻っていると見てよさそうだ。

若手に対抗して振り回さなくとも、3番ウッド、2番アイアンを駆使してスコアをつくった3戦目のザ・ホンダクラシック初日のように、まだまだ技で勝負できるのがウッズの持ち味。

「ウッズはもう一度メジャーで勝てると思う」とパドレグ・ハリントンがいうように、復活は近いと見る向きも多い。果たして完全復活はあるのか。「マスターズに照準を合わせたい」と語るウッズの動向から、しばらくは目が離せない。

(本誌・高桑均)

文・編集部 ※2018年3月13日号「芝目八目」より

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