北広島のゴルフ場にIR計画 降って湧いたカジノ話に地元の反応は…

北広島のIR完成イメージ図(平和ニュースリリースより)
北広島のIR完成イメージ図(平和ニュースリリースより) 【拡大】
今度の通常国会で、いよいよ本格的審議に入るIR(統合型リゾート)法案。横浜市、大阪市、愛知県など多くの自治体が誘致に動く中、ゴルフに関係深い企業が、地元自治体には提案したばかりの段階ながら、大規模なIR開発に名乗りを上げた。

その企業とは、140カ所のゴルフ場を保有・運営するPGMホールディングスを傘下に持つ平和。IRの開発を計画するのは北海道北広島市にある傘下ゴルフ場、札幌北広島ゴルフ倶楽部の敷地内だ。もともと54ホールを擁する大型ゴルフ場だけに、面積は約280万平方メートルと広大で、立地も車で札幌ジャンクションから約15分、新千歳空港から約20分と至便。

ニュースリリースによると、この広大な敷地の中に「メジャーな国際大会を誘致できる国内最上級のゴルフ場」をはじめ、「国際競争力の高い国内最大級のMICE施設(コンベンションセンター)」「国内最大級の5つ星の宿泊施設(2000室規模)」「アジア最大の屋外劇場およびランドアートミュージアム」「さまざまな種目に対応するウインタースポーツ施設」「アイヌ文化や食文化を生かしたレクリエーション施設」「白銀の雪を望みながら楽しめる温泉施設」を整備するという。

これだけ“最”という文字が並ぶとその鼻息の荒さが伝わってくるが、数字の面でもその規模はハンパではない。初期投資額は最大2000億円、経済効果は1610億?2230億円、雇用創出は約2万?2万6000人余を見込んでいるのだという。しかし、ここではたと気づいたのだが、このリリースには〝カジノ?という文言がひと言も使われていない。「“R”ってカジノありきの施設ではないの?」と、疑問に思った筆者は、早速、平和IRプロジェクト問い合わせ事務局に電話してみた。

「あの?、不勉強で申し訳ないんですが、北広島に計画しているIRにもカジノは入るんですか?」「弊社としては法律に則のっとった形で計画を進めていきますが、国の方針を考えると、“カジノ抜き”のIRは考えにくいのではないでしょうか」なるほど。要するに法案が成立すればカジノは入るってことですね。でも“カジノ”という言葉がどのように法律に盛り込まれるかは見えないので、リリースには入れにくかったということだろうか。ちなみに、北広島以外の既存ゴルフ場でのIR計画は今のところないとのことだった。

地元の反応はどうかと思い、北広島市役所、地元商工会にも問い合わせてみたが「提案が出されたばかりで内容を精査中」(市役所)、「街づくりにどういう影響があるかも見えておらず、現状は静観」(商工会)という。

降って湧いたカジノ計画に戸惑っている地元の空気が電話越しに伝わってくるようだった。

(本誌・金子信隆)


文・編集部 ※2018年1月30日号「芝目八目」より

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