トッププロが使うツアーアイアンは、誰でも使える美アイアン テーラーメイド『P700』シリーズ


トッププロが使うツアーアイアンは、誰でも使える美アイアン テーラーメイド『P700』シリーズ
今シーズンのツアーで大きな存在感を残したテーラーメイドのアイアン、『P700』シリーズ。カスタムメイド専用クラブとして、ギアにこだわるゴルファーから絶大な注目を浴びている。今回は、そのラインナップされている4機種のアイアンを試打してみた。
《 試打テスター プロフィール:パーゴルフ編集部 試打担当 》仕事柄、数多くのゴルフクラブを試打してきており、ギアの知識は深い。持ち球はドローで、アイアンは比較的得意。H/S 44m/s。



現在、世界ランキング一位のダスティン・ジョンソンは、『P730』をベースにしたプロトタイプを使用している。

テーラーメイドは、『Mシリーズ』や『グローレ』など、ウッド類の完成度の高さが評価されがちだが、多くの契約プロが愛用していることでもわかるように、アイアンにも勘どころをおさえた、優れたモデルが多い。中でも、今年は『M2』アイアンが国内でもスマッシュヒットとなった。

多くのUSPGAツアープロが愛用するのは、『P700』シリーズだ。
ジェイソン・デイやジョン・ラーム、ジャスティン・ローズ、ローリー・マキロイをはじめ、国内女子ツアーの賞金女王を最後まで争ったイ・ミニョンなど、ショットメーカーのイメージが強い多くのプロがこのシリーズを使っている。

『P700』シリーズは、今年の3月に発売された『P750 ツアープロト』と『P770』の2モデルに加え、秋には『P790』、『P730』という2モデルが追加となり、4モデルとなった。発売当初から、ギアを知り尽くす関係者からは、顔の良さ、性能への評価がめっぽう高く、その評価が一般ゴルファーにも伝わり、大人気となっている。

今回はコースと練習場で、この4モデルの試打を行い、その機能を検証してみた。
『P790』アイアン
ギアに関心の高いゴルファーから、もっとも注目されているのが『P790』だ。中空構造(#3-PW)で、フェースは1.75mmという極薄のL型ICTフォージドフェース(クロモリ鋼)を採用している。内部には、『スピードフォーム充填剤』と呼ばれる素材が注入され、音と打感を向上させている。

実際に打ってみると、重量を周辺に分散させた中空アイアンらしい、やさしさを感じる。スイートエリアが広く、ボーンと前にボールが飛ぶ感触で、曲がりが非常に小さいのが特徴だ。打感は、軽やかで爽快感がある。7番アイアンで170ヤード近く飛び、飛距離性能も高い。飛距離とやさしさに優れ、4モデルの中では、もっとも幅広い腕前のゴルファーが対象になりそうだ。
なによりも、飛び系のアイアンにありがちなボテっとした顔ではなく、安心感のある厚みがありながらも、非常にすっきりしていて美しい。
ややスピン量が少なめなので、打ち出し角が低い人やボールが上がりにくい人は、高さを補えるようなシャフトを選択すると、いい結果になるだろう。


『P770』『750 ツアープロト』アイアン
軟鉄鍛造一体成型で作られたヘッドに、タングステンのウェイトを装着し、寛容性を高めたモデル。両モデルとも、スッキリとコンパクトなヘッドの中上級者向けと言えそうだが、『750 ツアープロト』のほうがさらに小ぶりで、トップラインも薄い。ソール幅も『P770』のほうが幅広で、ミスへの寛容性という点では、『P770』のほうが高い。

とはいえ、『P770』もスイングのしっかりした実力派のゴルファー向けといえるだろう。70gものウェイトを搭載したことで、ボールは上がりやすく、見た目よりも曲がりは小さいが、ナチュラルにヘッドがターンする挙動で、意図的にボールを曲げることもやさしい。


ツアープロの愛用者が多い『750 ツアープロト』はさらに硬派なモデルだ。シャープなヘッド形状で、タイミング良く、振り切っていける。ラフからの抜けもいい。決して、やさしいクラブではないが、薄めに当ってもボールを拾ってくれるお助け感もある。

両モデルとも、テーラーメイドでおなじみの、スピードポケットと呼ばれる溝がない。ミスへの寛容さは『P790』に劣るものの、軟鉄鍛造のよりピュアな、手応えのある打感が楽しめる。


『P730』アイアン
『P700』シリーズ、唯一のマッスルバックが『P730』。このモデルをベースとして、好みの形状にカスタマイズしたモデルを、ダスティン・ジョンソンやローリー・マキロイ、ジャスティン・ローズが使用している。ツアーで屈指のパワーヒッターである彼らが使用するだけあって、当たり負けしない、肉厚なヘッドを持つ。

4モデルの中で最もコンパクトで、ミスへの寛容性は小さいが、スピン量は多く、ボールは上がりやすい。こちらもやさしいモデルではないが、マッスルバックらしい分厚い打感があり、振りやすく、シャープに扱える。

ボールをもっとも操作しやすいのも『P730』だ。フックやスライス、低い球など、プレーヤーの技術に応えてくれる操作感があり、球を操りやすい。フェースに接触する時間が長く感じるので、スライスを打つときも、心地よい球持ちの良さがあり、これなら、弾道をコントロールできると思わせてくれる。

一般的に、“やさしい”と言われるクラブは、フェースに弾き感があり、ボールを操る感覚に乏しい。このクラブは、そんな今風のアイアンとは対極にあるモデルだ。「マッスルバックは難しそう」、「もう少しボールが飛んでほしい」というゴルファーは、『750 ツアープロト』を選択してもいいだろう。上達志向のゴルファーには、こうしたアイアンでしか養えない、ボールを操るフィーリングを感じて欲しい。

試打結果

ツアーモデルは上級者やパワーヒッターだけのもの、と考える人も少なくないだろう。
今回の4モデルは、それぞれに個性的で、MOI(慣性モーメント)もモデル毎に異なるので、プレーヤーの細かな好みや、あらゆるスイングタイプに対応できる。シャフトのチョイスによって、幅広いゴルファーに使いこなせるツアーモデルなのだ。
また、何よりも構えたときの顔が美しく、特に790は、「飛び」と「顔」という、これまでなかなか両立しなかった、ふたつの要素を高いレベルで満たしている。

ヘッドスピード44m/sの試打者が打った7番アイアンの平均飛距離は、以下になる。ロフト角以上に、飛距離に差が出る結果となった。中空構造で、極薄フェースの『P790』が飛びに優れるのは、納得できる。

試打結果

顔がよく、様々なテクノロジーが詰まった4モデル。
(何度も言うが、790の飛び性能は、見た目からは想像できないほど驚異的)

このシリーズのテーマは「ツアーアイアンをすべての人へ」。
確かにこの4モデルには、ツアープロからアマチュアまで、
あらゆるゴルファーを満足させるアイアンの大切な要素が詰まっていた。

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