再び世界を目指して石川遼が挑む米下部ツアーのレベルって?経験者、今田竜二に聞いた

カシオワールドオープンでは2位タイと、復調の兆しを見せた石川遼
カシオワールドオープンでは2位タイと、復調の兆しを見せた石川遼 【拡大】
米ツアー2017– 18 シーズンの出場権を逃した石川遼。再び世界の舞台で戦うために、スイング改造に着手。今季最終戦となったカシオワールドオープンでは首位と1打差の2位タイに入り、来年に向けて手応えをつかんだ。

来季の動向が気になるところだが、石川は米下部のウェブドットコムツアーの出場権を保持しており、「来年は1月から4月まではウェブドットに出ます」と米下部ツアーから再び米ツアーの道を目指すと明言した。

来季のウェブドットコムツアーは、「バハマズ・グレートエクスマクラシック」(1月13~16日・バハマ)を皮切りに年間27試合開催される。うち最後の4戦はファイナルズ(入れ替え戦)となるため、23戦目までに賞金ランキング25位以内に入れば、自動的に翌シーズンの米ツアーの出場権を得られる。

25位から漏れても26位から75位までは入れ替え戦で再び昇格のチャンスがある。ウェブドットコムツアーの各試合の賞金総額は55万ドルから80万ドルで優勝賞金は10万ドル前後。

23戦目までに20万ドルを稼げば25位以内が見えてくる。ちなみに、ワールドランキングポイントの割り当ては、優勝者の最低ポイントはアジアンツアーと同じ14で、日本の16とあまり変わらない。

石川の新たな主戦場となるウェブドットコムツアーとは、どんなところなのだろうか。自身でも米下部参戦経験があり、下部から昇格して米ツアー1勝を誇る今田竜二は自身の経験を踏まえて次のように語る。

「米ツアーを目指して世界中から選手が集まってきますし、過去の米ツアー優勝経験者もいます。当然レベルは高いです。米下部で優勝する選手は、間違いなく米ツアーでも優勝できる実力があります。このツアーで勝つのは日本ツアーで優勝するよりも難しいと思いますし、年間賞金ランキング25位以内に入るのは、米ツアーで125位に入るよりも難しいといっても過言ではないと思います」

世界最高峰の舞台に直結する下部ツアーとあって、猛者たちが集まるツアーだ。実際、昨季米ツアーで初優勝を遂げたブライソン・デシャンボーやウェズリー・ブライアンらをはじめ、毎年下部上がりの選手が優勝を遂げている。

ただ、選手のレベルが高くても環境は米ツアーと異なる。

「コースは米ツアーほど距離も長くないし、日本っぽいコースもあるので、コースの難度は下がります。レベルが高く難しい場所でもありますが、結果が出て勢いに乗れば、やさしい場所と感じることもできるかもしれません」とも話す。

勢いに乗るための注意点もある。「1年間モチベーションを保つこと」だ。2000年の米下部ツアー序盤戦で優勝を遂げた今田は、「(昇格の)ボーダーラインに届いていないのに、やれると思って気が抜けてしまった」と、後半戦は失速して昇格を逃した経験がある。序盤で優勝しても気が抜けない。それだけ層が厚い。また、ホスピタリティーもまったく違うし、環境の変化に対応する精神面のタフさも求められそうだ。

レベルの高いツアーではあるが、スイング改造が進む石川がここで結果を残せば、再び世界で戦える証明になる。

(本誌・小高拓)

文・編集部 ※2017年12月19日号「芝目八目」より

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