【GOLF、今この人に聞きたい!】 第82回:兒玉圭司さん

 「実はLINEのやりすぎで首を痛めてしまって(笑)、最近ゴルフを少し休んでるんですよ」

 昨年のリオデジャネイロ五輪では水谷隼選手が男子シングルスで銅メダルを、男子団体では丹羽孝希選手らの活躍で銀メダルをそれぞれ取るなど、日本代表の卓球選手は大活躍だった。その期間中、試合が終わるたびに教え子の選手たちとLINEのやりとりをしていた。しかし、リオデジャネイロの時間は日本と真逆、夜中に椅子に座って同じ前傾姿勢のままスマホを触っていたら、とんでもなく肩が張ってしまった。

 「整形外科で診てもらったら、4カ所頚椎が縮まっていて手術が必要だといわれるくらいひどくなっちゃいましてね。まさかスマホでこんなに痛めるとは思いませんでしたけど、相当熱中してたんですね」

 兒玉さんは明治大学在学中に1956年の世界卓球選手権大会に日本代表として出場。現役引退後は日本代表選手団監督として、世界卓球選手権大会(第28回・第32回・第33回)、アジア卓球選手権大会(第1回・第2回)、第8回アジア・オリンピック、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ友好卓球大会を率い、合計で金17個、銀13個、銅24個ものメダルを監督として日本にもたらした。現在も日本卓球協会の評議員を務める。

 それにしてもなぜトップアスリートで名監督が増毛システムを提供する会社を営んでいるのか。きっかけは兒玉さんが50歳になろうかというころ。卓球を通じた長年の友人であるドイツ商工会議所の副会長から、スヴェンソン本社の社長を紹介された。当時は大学卒業後に兄と始めたエレベーターと立体駐車場に関係するビジネスを営んでおり、髪の毛に関する仕事はまったくの門外漢。興味が湧かなかったが、社長が毎日のように兒玉さんを訪れて熱心に勧める。熱意にほだされ、まずは市場調査を始めたところ、潜在需要が600万人あり、市場規模はエレベーターと同じくらい大きい。驚いた兒玉さんは、すぐにドイツに飛んで工場やメンテナンスの現場を視察し、顧客にも話を聞いた。

 「お客さまが、これは本当に素晴らしいシステムだから日本でも必ず成功しますよ、って口をそろえておっしゃるんです。そのうちに私もこんなに素晴らしいシステムとノウハウを日本の方々にお知らせをしなければいけないという使命感が湧いてきまして、日本に戻ってすぐに契約しました」

 ここでスヴェンソンのコア事業である増毛システムについて簡単に触れておこう。まずクライアントの頭を測定し、ドイツをはじめとした専門工場で“ニューヘア”をカスタムメードする。それを残っている頭皮部分の髪に特殊な3本の糸だけを使って編み込んでいく。金具や接着剤などを一切使わないため頭皮への負担が少ない。ただし、地毛が伸びていくうちに少しずつ緩んでくるため、1カ月に一度、専門のヘアスタジオでメンテナンスが必要になるが、それも含めて全体を「増毛システム」として顧客に提供している。

 「私も頭頂部は髪が全然ないんですよ。側頭部にある丈夫な毛を30本ずつくらい束ねて、2〜3センチ置きに編み込んで土台を作ります。それとニューヘアをミックスするわけです。だから24時間着けっ放しで、ずれないし外れない。ゴルフ場でお風呂に入らない人いますでしょ?僕なんかもう普通にシャンプーしますから。この技術は、世界でスヴェンソンしかないんです」


「ゴルフはメンタルが大事です。そしてメンタルは、学習や訓練で習得できる技術なんです」

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