女子ツアーで相次ぐクラブの本数超過初歩的なうっかりミスはなぜ起こる?

自らの非を認めた葭葉
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女子ツアーのNOBUTA GROUPマスターズGCレディースでクラブの本数超過が2件もあった。

一人は葭葉ルミ。初日の15番、第2打目地点で、キャディバッグに規定より1本多い15本入っていることに気づいた。シャフト違いの7番アイアンが2本入っていたのだ。この試合でハウスキャディを使った葭葉は「練習用に入れたクラブを抜き忘れた私のミス」と反省の弁。

さらに、今季から日本ツアーに参戦しているアンシネが、2日目のスタート前に練習場に行く際、初日からキャディバッグにクラブが15本入っていたことに気づき申告。精神的なショックもあってか、体調不良を理由に棄権した。

アン シネのキャディを務めた望月龍太氏は「練習日に4番アイアンと48度のウェッジを抜くようにいわれていました。初日が雨だったことで、バタバタと作業をしているうちに、ウェッジを抜き忘れて15本でスタートしてしまいました。これは完全に私の責任です」と非を認める。雨除よけのフードがかぶせてあったことも、本数超過を見過ごす一因になってしまったのかもしれない。

彼はプロキャディ歴5年で、男子ツアーのチャン・キムがミズノオープンで優勝したときのキャディ。初歩的なミスに本人は反省しきりだが、他のプロキャディに今回の件はどう映ったのだろうか。何人かに話を聞いたが、スタート前に必ずクラブの本数を確認するのはプロキャディとして当たり前の仕事で、こうしたミスは100パーセントない、と口をそろえる。イ ボミの専属キャディを務める清水重憲氏も「(クラブ超過は)あってはならないことですよね。
雨除けのカバーがあだとなったか?
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私はこのようなミスをしたことはありませんが、年に2回ほど遅刻とクラブ超過をする夢は見ます。それくらい神経をとがらせているということ。ですから、私は一日に4回クラブの本数を確認します」と語る。ただ、キャディの立場からすると〝うっかり〞が絶対ないとは言い切れないとも。

選手の立場からはどうか。ある女子プロに話を聞いたところ、「専属キャディの場合は、意思疎通や信頼関係があるので、そのようなミスはほぼないと思いますが、仮に私がスポットでキャディを頼んだ場合は、クラブを抜く指示をした翌日にも再度伝えて確認すると思います。そういう意味では選手にも自覚が必要だと思います」と話していた。

実はクラブ超過が発覚した同大会前週の富士通レディースで、選手セミナーが行われていた。そこで選手を対象にルールチェックが行われたのだが、日本女子プロゴルフ協会によると「テストではなく、どういう状況のルールに弱いのかを集計して今後に生かすのが目的」だという。そんな矢先の相次ぐクラブ超過に「残念としかいいようがありません」と話す。クラブ14本以内で試合に臨むことは初歩の初歩。最終的に責任を負うべきはあくまでプレーヤーだ。間違えやすいルールを覚えることも大事だが、まずはしっかりと足元を見直す必要がある。

(本誌・金 明昱)
文・編集部 ※2017年11月14日号「芝目八目」より

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