あの頃ボクは若かった 昭和の履歴書 vol.29 -真板潔-

名門コースとも知らずに飛び込みで入社を願った

 プロゴルファーになるにはゴルフ場の研修生になればいいということが分かり、真板はすぐに行動した。とにかく近くのゴルフ場を一人で訪ね、研修生にしてくれるよう頼み込んだのだ。もちろんアポなし。東京近郊の相模原市に住む高校3年生が自分で行けるゴルフ場となると、名門コースばかりだった。飛び込みで研修生にしてくれるはずもなく、断られて帰ってきた。

 見かねた父が探してくれた神奈川県内のゴルフ場に入社し、プロゴルファーを目指した。ところが「あまり練習できないよ」と最初にいわれていたとおり、仕事が忙しかった。結局、「もっと練習したい」と、また父に口を利いてもらって実家の隣町・厚木市にある練習場で練習を続けた。

 2年余りここに腰を据えていたが、いつも練習にやって来る研修生を見ているうちに、やはりコースにいたほうがいいと思い始めた。すぐにでもコースに頼みに行きたいところだったが、その方法では断られると高校時代に学習している。今度は所属プロに頼み込む方法を選んだ。手を尽くして調べた橋本正己の住所を頼りに、いきなり自宅を訪ねた。

 思い立ったら躊躇(ちゅうちょ)などない。日時などは考える余裕もなく、大みそかに大掃除をしている真っ最中の訪問だった。突然、見知らぬ若者が訪ねてきて「コースに入れてください!」といわれた橋本は、さぞ驚いたことだろう。それでも「しょうがねぇなぁ。じゃあ、キャディのバイトにでも来い」といってくれた。年が明けてすぐ、自宅からさほど遠くない中津川CC(神奈川県)に押しかけた。アルバイトとして1カ月通ううち、また「しょうがねぇから来い」といわれ、研修生として本格的なスタートを切ることができた。20歳になっていた。

関連記事一覧

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ