あの頃ボクは若かった 昭和の履歴書 vol.29 -真板潔-

「思い込んだらすぐに行っちゃうんです」

 アポなしで名門コースに就職を頼みに行った高校時代。20歳のころには、いきなりコース所属プロの自宅に押しかけて研修生を志願した。

 現在、シニアツアーで活躍している真板潔は、若いころからそれほど真っすぐで無鉄砲な若者だった。本人も苦笑しながら「思い込んじゃうと、すぐに行っちゃうほうなんで」と振り返るが、その行動力には驚かされる。これこそが、生き馬の目を抜くプロゴルフの世界でこれまで踏ん張ってきた原動力なのだろう。

 スポーツが得意だった真板少年は、野球、水泳に熱中する小学生時代を送った。特に水泳では、自由形で相模原市(神奈川県)上位の速さを誇った。がっしりしたたくましい肩と胸幅は、このころに由来する。

 上溝中学ではバレーボール部。「自分が入学したばかりのころの3年生は強かったけど……よく『有名選手』だったみたいにいわれるのは、間違いですよ」と笑う。

 ゴルフと出合ったのはそんなときだ。剣道にアユ釣り、鉄道模型、そしてゴルフはシングルと多趣味だった父が、ある日ハーフセットを買ってきてくれた。テレビ中継を見たことがあるものの、それ以外はゴルフにまったくなじみがなかった中学2年の夏休み。「何だコレ?」と首を傾かしげているうちに、練習場に連れていかれた。もちろんちゃんとは当たらない。ただ、当たって飛んでいくときの気持ちよさに魅了された。「まあまあ面白そうだから」と、平日は部活でバレーボール、土日は父と練習場に行くようになる。

 気がつけば、父が買ってくるゴルフ雑誌の写真をマネてスイングをしたり、近所の空き地でプラスチック製の練習用ボールを打って遊んだりしていた。そのおかげもあり、中学3年の初ラウンドは津久井湖GC(神奈川県)でいきなり89が出た。自分ではそれがいいスコアなのかどうかすら分からなかったが、周囲の人から褒められて一気にゴルフにハマった。

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