それいけ! オヤジゴルファー【第13回】

悲しいかな、年とともに若いころのように振れない、飛ばない。でもわれわれが年を取っている間に、クラブは進化しているわけで……。だから「スコアは金で買う!」とばかりに、最新ギアには常に興味津々、いつでも買い替える準備はできている! はずですが……?

取材/文・一寸木芳枝 イラスト・オゼキイサム

ドライバー飛距離の過大申告、やめてもらえませんか?

「オジさんに『普段のドライバーは何ヤード飛びますか?』って聞くと、なんて答えると思います?」

というのは、あるメーカーの試打会で仕事をしたばかりという家事手伝いの30歳、H美さん。大学時代、ゴルフ部に在籍していたこともあり、ゴルフ関係のイベントで働く機会が多いという。その彼女があきれているのが、冒頭のドライバーの飛距離。

「先日の現場は新しいクラブの試打キャンペーンだったので、お客さまにはまず、普段の飛距離を伺っていたんです。特にドライバーは結果が出やすいので、ドライバーの飛距離を聞くことに。そうじゃないと、『ほら、新しいドライバーのほうが飛びますよね』ってセールスできませんから。ところが、打つ人、打つ人、みんな、普段の飛距離は“250ヤード”っていうんですよ。でも、新しいドライバーで打ってもらった結果は“240ヤード”。新作は“飛距離が平均20ヤードアップする”というのがうたい文句なのに、逆に縮んでしまって(苦笑)。でもそれって、メーカー側の誇大広告ではなく、オジさん側の飛距離の過大申告なんです!」

確かに250ヤードはアマチュアならけっこう飛ぶほうだけど……。

「でしょ! だって7番アイアンの飛距離を聞けば、“150ヤード”っていうんですよ。で、実際に新アイアンを打ってもらうと170ヤード飛ぶんです。もう、見え張ったことがバレバレ(苦笑)。何でそんなにドライバーだけはまだまだ飛ばせるって感覚なんでしょうねぇ?」

飛ばなくなった現実を受け入れられない。とても分かるけれど……。

「でも、正しい申告をしてもらわないと、最適なクラブを勧められません! それにメーカーの人と話していたら、『新しいクラブが欲しくて……と相談してくる人の半分以上は、自分のクラブのロフト角もシャフトの重さも知らないよ。分かっているのは、カーボンとスチールの違いくらいかな』って! もう、驚いちゃいましたよ。それって、自分の車の燃料がレギュラーかハイオクか、くらいの知識でしょ? 意外と女子と変わらないんだなって(笑)」

確かに……店員に勧められるまま、って人も多いのだろう。

「でも、そういうオジさんたちにゴルフ業界は支えられているんですよね。なんか不思議な世界です(笑)」





※週刊パーゴルフ12月20日号より

今回の女子ゴルファー・H美さん(30歳)

ゴルフ歴12年。「大学卒業後は年10回もラウンドしてませんが、それでも平均スコア90は切りますかね。ゴルフは仕事にも役立ってます」

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