取材の現場から

女子プロテスト1次予選まで1か月 越雲みなみ、5度目の挑戦へ

ドライバーが振れなくなった

新型コロナウイルスの影響で延期となった2020年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストの1次予選が、3月から5会場で行われる。3月31日(水)に始まるB地区(富岡倶楽部・群馬県)にエントリーしているのは、今年で5度目のチャレンジとなる越雲みなみだ。

168センチとモデルばりの細身なスタイルと弾ける笑顔で早くから注目を集めていた。これまでプロテストの最終選考には2度進出しているが、あと一歩のところで涙をのんできた。合格を逃した原因の一つはドライバーの不調にあったという。

「ドライバーが振れなくなっちゃって、曲がったりとか、ゴルフにならなくて。とりあえずちゃんとゴルフができるようにドライバーの修正を重点的に行っています。以前は、練習所とコースで違う球が出ていたんですが、ようやく練習場と同じ球がコースでも打てるようになってきました」

越雲にはボールを迎えて打つクセがあり、上体が流れていたためにショット全般の精度を欠いていた。いま最も意識しているのは、左ヒザを伸ばすこと。左足をしっかり踏み込むことで生まれる地面反力をインパクトに活かすためだ。

「上体が目標方向に流れなくなって、しっかり振れるようになってきました。徐々にですけど飛距離も伸びてきているので、いい感じかなと思います」と、手応えを感じている。

最高の練習環境で“ゴルフ漬け”の日々

「明るい性格で、少しズボラで適当ですが何故かゴルフだけは真面目です」と自己分析 写真・福田文平
「明るい性格で、少しズボラで適当ですが何故かゴルフだけは真面目です」と自己分析 写真・福田文平
また、大きな決断もした。もともと越雲の地元は栃木県だが、師事している石井忍コーチの指導拠点である千葉に昨年6月に引っ越したのだ。

「今年で私、25歳なんで、がんばらないと」

同い年にはすでにツアーで活躍している岡山絵里、森田遥らがいる。自分も早く同じ舞台に立ちたいという強い思いからの決断だろう。

「千葉は練習環境としては最高です。しっかり“毎日ゴルフ漬け”って感じで充実していますね。引っ越した当初は、テストまであまり時間がないのに結構調子が悪くて、焦ってヤバイ、ヤバイっと思って練習していたんです。だから、延期になったのは、私にとってはよかったなって思います」

1次予選まであと1か月。会場となる富岡倶楽部は2017年度プロテストの2次予選で経験している。狭いという印象はあるものの、コースは知っている。石井コーチらとともにコースマネジメントを再確認しつつ、ギリギリまで練習ラウンドを行って本番に備えるつもりだ。

「もちろん緊張はすると思いますけど、受験する人は誰でもそうだと思いますので」と、笑顔で練習に戻っていった。

越雲みなみの挑戦は続く。

越雲みなみ■プロフィール

写真・本人提供
写真・本人提供
こしくも・みなみ/1996年7月21日生まれ、栃木県出身。168cm、B型。スポーツインストラクターの父の勧めで10歳からゴルフを始める。中学3年生のときには世界ジュニアに出場。得意とするショートゲームはコーチの石井忍もうなる腕前。ドライバーの平均飛距離は250ヤード
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