取材の現場から

GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第13回 金谷拓実①

「中学時代に芽生えたプロへの想い。ナショナルチームでの経験が今の自分の原点!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
第13回のゲストは、金谷拓実です。プロ入り後、優勝を含めトップ10を外していないルーキーはどんな話をしてくれるのでしょうか?

ボランティアで、憧れの谷原(秀人)さんの組のキャリングボードを担当したことも! (金谷)

深堀 今回から金谷拓実選手をゲストに迎えて色々聞いていきたいと思います。まずは2020年のシーズンはどうだった?

金谷 プロに転向したことで「ワクワク感」が大きい1年でした。成績の方もトップ10以内に入れて、優勝もできましたから良いシーズンだったと思います。

深堀 拓実が本格的にゴルフを始めたのは何歳頃なの?

金谷 5歳ぐらいです。両親が、練習場のゴルフスクールに通っていたので一緒に行ったんです。最初は僕が出てくるボールを次々打ってしまうため、両親がバンカー練習場に連れて行ったという話も聞きました(笑)。

深堀 結果的に「当時の砂場遊び」が役に立った部分はある?

金谷 バンカーやアプローチなどは小さい頃から楽しかったので、「そういう面が今に生きている」かも知れません。

深堀 誰かに指導は受けていた?

金谷 はい、練習場のコーチの方などに教えて頂いていました。

深堀 拓実の地元の広島県出身のプロゴルファーも多いけど、影響を受けた人はいる?

金谷 谷原秀人さんがジュニアの試合を開催されていて、小学生時代に出場していました。それから、広島県で以前、男子トーナメントの『ウッドワンオープン』が開催されていたのですが、この時にボランティアで谷原さんの組のキャリングボードを担当したこともあります。今では凄く楽しかった想い出ですし、谷原さんが憧れの選手でしたね。

深堀 そうだったんだ。当時は、周囲に一緒に練習する同世代の仲間はいたの?

金谷 ひとつ上の先輩に関藤直熙さんがいて、一緒に練習したり様々な試合でプレーもしていました。

様々な分野で活躍するアスリートの言葉をエネルギーに変えていたんだね (深堀)

深堀 中学校は地元だよね。練習場から毎日10㎞近く走っていたと聞いたけど……。

金谷 中学生の頃から「プロゴルファーになりたい」と思っていたので……。それには「とにかく走れ」と色々な方に言われましたから。また、秀でた存在になるために、ほかの人よりボールを数多く打ちました。毎日練習場で300球、パターマットでも同じぐらい。

深堀 拓実の練習法で「パターの芯の幅に爪楊枝を貼って打つ」というのがあるよね?

金谷 はい、ゴルフ雑誌を読んでいたら「フェース面に爪楊枝を貼り芯で打つ練習」という内容のレッスンが出ていたんです。これは「良いかも!」と思い、高校生ぐらいまで毎日行っていました。

深堀 ちなみに、影響を受けたアスリートはいる?

金谷 サッカーの本田圭佑選手です。本田さんの色々な言葉を聞いて、凄くモチベーションが上がりましたし「もっと練習しなければ」と思いました。

深堀 ゴルフという枠を超えて、様々な分野で活躍しているアスリートの言葉を自分のエネルギーに変えていた時代があったんだね。

ガレス・ジョーンズコーチの教えは、戸惑いがあったんですよ……(金谷)

深堀 拓実は、高校も広島県の学校に進学しているけど「地元でゴルフを続けたい気持ち」が強かった?

金谷 はい、県内にもゴルフの強豪校が複数あったので…そのなかで広島国際学院高校を選びました。

深堀 『日本アマ』のタイトルを高校2年の時に獲っているよね。その年で勝てるのは驚き。コースはどこだったの?

金谷 廣野ゴルフ倶楽部です。ちょうど100回大会の時でした。

深堀 それは一生残る勲章だね。ちなみに『日本アマ』のタイトルは狙っていたの?

金谷 当時は、そこまでの実力は無かったと思います。しかし、ナショナルチームにも選ばれ始めた頃で、合宿などではトップレベルの選手達と一緒に行動していました。そういう経験が、レベルアップに繋がったと感じます。実際に、色々なことを教わりましたし「今の自分があるのもナショナルチームに入ったから」だと思います。

深堀 ナショナルチームのヘッドコーチのガレス・ジョーンズさんとの間で何か想い出はある?

金谷 最初の合宿の時に、データに基づいた話をして頂いたのが印象的でした。例えば、ゴルフ場では「60ヤード以内を打つ確率が65%」で「そのほかの長いクラブを打つ確率が35%」だから、ドライビングレンジで数多く練習してもスコアには直結しない、と言われたんです。そこから、練習がアプローチやパッティングなど、ショートゲーム中心になっていきました。最初は戸惑いもありましたが、実際に畑岡奈紗ちゃんの活躍なども見て、自分も「そういう練習が必要」と強く感じたんです。

深堀 今の時代は、データ分析が凄く重要だよね。
次回も引き続き、拓実に東北福祉大学への進学や当時のゴルフライフなどについて、聞いていきます。


~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・金谷拓実/かなや・たくみ
1998年5月23日生まれ、広島県出身。17歳の時に『日本アマ』を史上最年少で制覇。その後、東北福祉大学へ進み、2018年に『アジア・パシフィックアマ』を制して『マスターズ』と『全英オープン』の出場権を獲得。2019年の『三井住友VISA太平洋マスターズ』で史上4人目のアマチュア優勝を果たした。2020年10月にプロへ転向。同年の『ダンロップフェニックス』でプロ初勝利を挙げている。
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