取材の現場から

都内の大型練習場も相次ぎ再開 徹底したコロナ対策に知恵を絞る

東東京エリアで「究極のコロナ対策合戦」がスタートした。6月8日にロッテ葛西ゴルフ(江戸川区)、10日にメトログリーン東陽町(江東区)が相次いで営業を再開。両練習場の「コロナ後初日」は、対照的なものとなった。

6月8日、午前7時40分。ロッテ葛西のオープン20分前に駆けつけてみると、すでに4人が並んでいた。玄関前からソーシャルディスタンスを考慮に入れた白いテープが貼られており、誰もがそれを守って開場を待っていた。4日前には、平日限定で時短営業、マスク着用義務付けで再オープンの告知をメールマガジンで行っていた。振り返ると、後ろにも長い列が伸びていた。

午前8時。告知通りに受付が始まると、お客が健康をチェックするパソコンが動かなくなり、フロント前がいきなり密状態になりかかった。

数分でトラブルは解消されたが、打席に入ると両隣がすぐに埋まる。ふと気が付くと中央から両サイド20打席程度が埋まっている。残りの80打席はガラ~ンと空いているのだ。せっかくゆったりと練習できるチャンスなのに、なんとももったいない状況ではあった。

2日後の6月10日、メトログリーン東陽町も再開。まず入場時に数人のスタッフが正面玄関で待機しており、検温と手指消毒のアシストをしてくれた。態勢は完璧だった。

こちらもロッテ同様、土日休みの平日営業だが、完全予約制の一人1打席は大英断。1、2、3Fをグループ分けし、30分ずつ時間をずらしての各階総入れ替えは、3密の回避にも有効だった。

営業時間はメトロが午前9時から午後5時まで、ロッテは午前8時から午後10時(午後9時受付終了)まで。ロッテもメトログリーンもほぼ満員状態が続いているというから、現在のやり方がゴルファーたちの広い支持を集めているのは間違いなさそうだ。

中でも究極の感染対策を実現したのがフナボリゴルフ(江戸川区)。こちらは75分の全席入れ替え制を取る。毎回15分のインターバルがあり、この間に椅子、テーブル等の消毒が行われている。

すごいのは待機場所。写真のようにクラブハウス脇の駐車場を確保し、ソーシャルディスタンスを完全にキープできるよう目印を付けている。クラブハウスはクローズし、直接打席に向かう。一人1打席とし、仲間同士の共用はNG。1000円札の両替以外、従業員と接触する機会もない。

コロナに負けない、感染症対策。感染症対策を競い合うように生み出している練習場。まだまだ新たなアイディアが飛び出してきそうだ。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)
※週刊パーゴルフ2020年7月7・14日合併号「芝目八目」より

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