取材の現場から

「タイガー対フィル再び」で全米が大注目も開催地フロリダの州知事と地元民がツイッターで場外乱闘

タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが戦う「ザ・マッチ」の第2弾「ザ・マッチ・チャンピオンズ・フォー・チャリティ」が5月に開催されることが決定した。今回はアメフトNFLのスーパースター、現役のトム・ブレイディとOBのペイトン・マニングの二人が参戦し、チーム戦で対決。収益は新型コロナウイルス感染へのチャリティとなる。

6月の米PGAツアー再開に先がけてのトップ選手のイベントにスポーツ界は大注目。開催コースはフロリダ州のどこかで現在調整中とみられているのだが、これに同州のロン・デサンティス知事は地元での開催を大歓迎。「ミケルソン、大会開催に尽力してくれてありがとう!このイベントはコロナで苦しむ人々に多大な基金をもたらすとともに、多くのスポーツファンも楽しみにしている」とツイートした。

地元の人々もさぞ喜ぶと思ったのだろうが、とんでもなかった。知事の暢気な対応に怒りのリツイートが次々にアップ。最初の53返信中、実に45はコロナ関連で州の遅い対応への大クレームだった。

大会が無観客でケーブルテレビでの放映となることから「ケーブル料金なんて支払える状態じゃない!失業保険が支払われないから、テレビでも売ろうかとしているところだ!」「ロン、人々はゴルフ観戦よりもいつお金が支払われるかが知りたいんだ」「もう5週間も失業保険の支払いを待っている。私ならこんなツイートはしない」「楽しみに待っているのは失業保険システムの改善だ。私の申請はもう6週間も止まったままで、問い合わせの電話もつながらない。メールの返信もない。それでもこの州を運営する知事なのか!恥を知れ!!」などなど……。なんとも厳しい意見がずらりと並んだ。

全米で失業率が20%を超えるほどの非常事態。その中でもフロリダ州の失業保険の支払いは遅いと問題視されている最中。いくらチャリティといえどもゴルフ観戦どころじゃないのは当然だろう。政治家の空気の読めないツイートが叩かれるのはどこの国も同じなようだ。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年5月26日・6月2日合併号「芝目八目」より

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