取材の現場から

GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第8回 時松隆光①

「怪我が少ないスイングを目指しテンフィンガーグリップに…1球を大切に練習して成長!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
第8回のゲストは、時松隆光です。どんなトークが繰り広げられるでしょうか?


子供のころは身体が弱く、心臓の手術をしたこともあります (時松)

深堀 ゲンちゃん、名前は「時松源蔵」が本名なんだよね。

時松 はい、戸籍は「源蔵」です。日本ゴルフツアー機構への登録名を「隆光」にして頂きました。

深堀 どなたかに勧められたの?

時松 お寺の先生に名前を見て頂いて「これなら大丈夫」というお話でしたので…。

深堀 子供の頃は「ゲンちゃん」と呼ばれていた?

時松 基本「源蔵」ですね(笑)。

深堀 どんな子供だった?

時松 身体が弱かったですね。心臓が悪くて手術もしました。それで身体を強くするためにということで、父にゴルフに連れて行ってもらったのが始めたきっかけです。父はシングルプレーヤーで、普通に「74」ぐらいでラウンドしていました。そのため「プロになりたい」というより「父に追い付きたい気持ち」の方が強かったです。

深堀 そうなんだ。


怪我なくプレーできているのは、篠塚コーチのおかげです (時松)

深堀 ゲンちゃんと言えば、一番の特徴はグリップ。いわゆるテンフィンガーだけど、これは最初からなんだよね。

時松 はい、僕のコーチが一番心掛けているのが「身体に無理がなく怪我が少ないシンプルなスイング」なんです。ゴルフでは、左手の親指を負傷しやすいため、まずは指から怪我をなくすという面で「野球握り」が一番理想的と言いますか…。実際に、大きな怪我もなくプレーできていますから、そこは「コーチに感謝しなければ」と思っています。

深堀 最初に出会ったコーチは、篠塚武久さんだよね。どういう縁で知り合ったの?

時松 初めて行った練習場を篠塚さんが経営されていたんです。そこで出会いました。実は篠塚コーチはプロではないんです。しかし、九州で初めてナショナルチームに入った偉大な方です。

深堀 子供の頃は、どういう感じで練習していたの?

時松 小学校の頃は、父が仕事から帰ってきてから夜に打ちっ放しに連れて行ってもらう感じでした。中学校もゴルフ部がなかったので、帰宅部で家に帰ってから父と練習場に行っていましたね。初めて競技に出場したのは小学校6年生の時です。九州大会で、たまたま優勝できました。それで全国大会に出たら、川村昌弘選手や浅地洋佑選手などがいて、レベルの違いに驚きましたね。

深堀 その当時、実力的に抜けていたのは誰?

時松 浅地と川村は当時からアンダーパーで回っていたので…。僕は「78」ぐらいでナイスプレーという感じでした。

深堀 そんなライバル達に追い付きたいとは思った?

時松 はい、しかしゴルフ部ではなかったので、練習する時間は夜しかありませんでした。そのなかで「濃い練習」を心掛けていましたね。単にバンバン打つのではなく「1球1球どうやって打ちたいのか」よく考えました。とにかく1球を大切にして…。


日本アマで(小平)智と対決して、マジギレさせたって本当? (深堀)

深堀 その後、確か高校で智(小平選手)と出会ったんだよね。

時松 その頃だと思います…マジギレ事件。僕は高校1年生の時に『日本アマ』に出場できたんですね。当時はマッチプレーだったのですが、1回戦が小平さんでした。当時から小平さんは凄かったので、普通に負けて当たり前。そのため「ゴルフ以外で仕掛けて負ける」ではないですけど、コーチから「OKを出さずにプレーしてみれば」という話があって…。1回戦は土砂降りで、小平さんは1mくらいの距離でもOKをくれたのですが、僕は3cmでも出さなかったんです。最後まで一度もOKはしませんでした。

深堀 途中で「どうしようか」迷いは出なかった?

時松 ありました。競技員さんにも睨まれていて、小平さんが怒っているのが分かったので…。それでもOKを出さずにプレーして僕が勝ったんです。

深堀 これは智に今度会ったら話を聞きたいな。ちなみに2回戦はどうだったの?

時松 負けました(笑)。

深堀 ハハハッ…意外とそんなもんだよね。
 次回も引き続き、ゲンちゃんにプロになるきっかけやチャレンジツアー参戦時の話、さらにレギュラーツアーで優勝した時のことなどを聞いていきます。



~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・時松隆光/ときまつ・りゅうこう
1993年9月7日生まれ、福岡県出身。子供の頃に心臓の手術を受け、元気になって欲しいという父親の勧めでゴルフを始める。2012年にプロへ転向。ベースボールグリップを活かした独特の打法で、2016年に『ダンロップ・スリクソン福島オープン』でツアー初優勝。2020年は選手会長に就任し重責も担っている。ツアー通算3勝。筑紫ヶ丘GC所属。
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