1月29日、2020年度のJOC(日本オリンピック委員会)認定オリンピック(ゴルフ競技)強化指定選手が発表された(別表参照)。
この強化指定選手になると、まず国立スポーツ科学センター(JISS)およびナショナルトレーニングセンター(NTC)を利用し、メディカルチェック、フィットネスチェック、スイング解析等の動作解析、栄養チェック、心理チェック、ドーピングコントロール相談など、さまざまなサポートを受けることができる。
JISSはスポーツ医・科学研究の中枢機関であり、充実した最新施設、器具・機材を活用し、各分野の専門家集団が連携して日本の国際競技力向上を支援しており、トップアスリートのみが使用できる施設だ。ちなみにゴルフは男女8人ずつ合計16人の枠があり、全41ある競技団体の強化指定選手の合計は1757人となっている。
また、ゴルフの強化指定選手は、NTCの競技別強化拠点施設になっている「宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート」を利用できる。国からの選手強化費としてプレー費はもちろん、航空運賃や宿泊費まで充当されるので、ほぼ負担なしで使用できるという大きなメリットがあるのだ。
その一方で、デメリットというか義務もある。一番の義務はドーピングの抜き打ち検査対象者となることだろう。JOCに常に居所を報告する義務がある。もちろん毎日毎日「ここにいます」と報告するわけにもいかないので、あらかじめ予定を申告し、予定が変わればすぐ修正申告することになっている。
虚偽の申告(検査時に申告場所にいないなど)があると、場合によっては罰則の対象になる可能性があるので、そういう部分にも気を遣う必要があるのだ。
なお、強化指定選手でなくても、代表になれないわけではなく、現に前回のリオ五輪の女子代表で4位入賞した野村敏京は強化指定選手ではなかった。ただ今年の東京五輪の代表は、オリンピックランキングから見て今回決定した強化指定選手から決まるのはほぼ間違いない。
強化指定選手のメリットを最大限に享受して、日本に金メダルをもたらしてもらいたい!
(本誌・和田泰史)
この強化指定選手になると、まず国立スポーツ科学センター(JISS)およびナショナルトレーニングセンター(NTC)を利用し、メディカルチェック、フィットネスチェック、スイング解析等の動作解析、栄養チェック、心理チェック、ドーピングコントロール相談など、さまざまなサポートを受けることができる。
JISSはスポーツ医・科学研究の中枢機関であり、充実した最新施設、器具・機材を活用し、各分野の専門家集団が連携して日本の国際競技力向上を支援しており、トップアスリートのみが使用できる施設だ。ちなみにゴルフは男女8人ずつ合計16人の枠があり、全41ある競技団体の強化指定選手の合計は1757人となっている。
また、ゴルフの強化指定選手は、NTCの競技別強化拠点施設になっている「宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート」を利用できる。国からの選手強化費としてプレー費はもちろん、航空運賃や宿泊費まで充当されるので、ほぼ負担なしで使用できるという大きなメリットがあるのだ。
その一方で、デメリットというか義務もある。一番の義務はドーピングの抜き打ち検査対象者となることだろう。JOCに常に居所を報告する義務がある。もちろん毎日毎日「ここにいます」と報告するわけにもいかないので、あらかじめ予定を申告し、予定が変わればすぐ修正申告することになっている。
虚偽の申告(検査時に申告場所にいないなど)があると、場合によっては罰則の対象になる可能性があるので、そういう部分にも気を遣う必要があるのだ。
なお、強化指定選手でなくても、代表になれないわけではなく、現に前回のリオ五輪の女子代表で4位入賞した野村敏京は強化指定選手ではなかった。ただ今年の東京五輪の代表は、オリンピックランキングから見て今回決定した強化指定選手から決まるのはほぼ間違いない。
強化指定選手のメリットを最大限に享受して、日本に金メダルをもたらしてもらいたい!
(本誌・和田泰史)