取材の現場から

日本女子を五輪のメダル争いでライバル視 韓国メディアは畑岡、渋野、鈴木をどう評価した?

あと半年を切った東京五輪。ゴルフの女子日本代表を決める争いはかなり熾烈になってきた。

世界ランキングを基にして国際ゴルフ連盟(IGF)が集計している五輪ランキングで15位以内に入れば、各国最大4人まで出場が可能。日本人選手は同4位の畑岡奈紗、同11位の渋野日向子、同13位の鈴木愛が出場圏内にいる。

この3人に注目しているのが韓国メディアだ。2016年リオ五輪の女子ゴルフで金メダルを獲得したのは同国のパク・インビだが、東京五輪のライバル、警戒対象として日本を挙げているのだ。

一般紙〈韓国日報〉は「東京五輪の年に米ツアーで日本人選手の躍進が目立つ。東京五輪で女子ゴルフ金メダルの競争相手が、米国や欧州ではなく、日本になる可能性が高い」と伝えている。記事は畑岡奈紗について触れ、「シーズン開幕戦と2戦目で2週連続で2位だった。2大会で見せた畑岡の優勝争いは、脅威を感じるには十分な活躍だった」とし、韓国選手のライバル筆頭になると報じている。

また、経済紙〈ヘラルド経済〉は「東京五輪の女子ゴルフは運命の韓日戦?」と見出しを打ち、「韓国の大会2連覇を阻止する有力候補は、ホームコースの利点を知る日本の選手たちだ」と警戒。渋野と鈴木についてはこう報じている。

「渋野は昨年のメジャー大会である全英女子オープンで優勝した。米ツアー参戦はせず、日本に残ったが、すべては東京五輪に集中するためだ。また、鈴木は昨年日本ツアーで7勝し、2度の賞金女王に輝いた。昨年のTOTOジャパンクラシックで優勝して米ツアー出場権を獲得したが、渋野と同じく日本に残った。鈴木もまた東京五輪出場が最優先課題としている」

日本の選手はいずれも五輪出場とメダル獲得への決意が強いと韓国メディアは見ている。

ただ、そこに釘を刺すかのように、女子韓国代表監督を務める朴セリは、総合ニュースサイト〈ニュースピム〉でこんなことを語っている。

「リオの栄光を再現できるように努力します。私たちの最大の強みは(現時点で)4人の選手が五輪に出場できることです。日本がホームチームで、コースをよく知るとはいえ、無条件に有利だとはいえません。むしろ、より多くのことを知れば、難しくなることもあります。重要なポイントを攻略することが何よりも大切です。コース戦略をしっかり立てて準備したい」

絶対に負けられないという強い気持ちのこもったコメントだが、日本の選手たちを意識しているのは間違いない。今後も日本の選手たちが、韓国勢の脅威となれるか注目していきたい。

(本誌・金 明昱)
※週刊パーゴルフ2020年2月25日号「芝目八目」より

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