計測機器の世界にもAIが入ってくる。見るべき測定項目をAIが提示してくれるようになるという
さらに今回、新たに搭載されるようになるのがAIを活用した「トレーシー」という機能。これはトラックマン社が1億数千万回のショットデータに基づいて開発した、いわば練習課題を明確にするシステム。数発のショットに基づいて、その人が重点的に注視すべき計測データを自動的に提案してくれる。たとえばカット打ちでスライスが出ている人には「クラブパス」に留意しましょう、と提案されるわけだ。もちろん、その修正方法はレッスンプロに習うことになるが、データに基づいて留意すべきデータが明確になるのは、上達を確認するうえでも分かりやすくなる。
現在販売されている〈トラックマン4〉は2016年より販売されているが、この最新機能はソフトのバージョンアップによって行われるという。それは〈トラックマン4〉の内部のハードが高性能なため、ソフトの更新だけで十分に新機能も活用できるためだ。一部のユーザーからは〈トラックマン5〉の期待もされているが、現行機種で最新機能が使えるということは、全国各地に広まっているトラックマンで多くのゴルファーが体感できるということでもある。春までには最新機能への更新が可能になるとのことなので、トラックマン未体験の人も一度試してみてみると、スイング改善への課題発見の分かりやすさ、そしてプロが数百万円を出して自腹で買ってでも使いたいという理由が分かるはずだ。