薗田峻輔、矢野東、丸山大輔、小林正則……。ツアー優勝経験もある多くのトッププロたちがサードQTで落ち、来季の出場順位を決めるファイナルQTに進むことができなかった。
シード落ちした選手が翌年のレギュラーおよびAbemaTVツアーに参戦するにはQTランキング上位にいなければいけないが、ファイナルQTには200人の選手が参戦するのでサード落ちの選手は200位より下位となる。
2019年の実績では、200位より下の選手がQTランキングの資格でAbemaTVツアーに出場できたのはレギュラーツアーと日程が重なった2試合のみ。ファイナルQTに進めなかった選手は、QTランキングの資格ではほとんど試合に出場できない状況なのだ。昨年サードQTで落ち、今年もファイナルQTに進めなかった増田伸洋に話を聞いてみると、
「今はやれることをやるだけです。シニアまであと3年ありますが、良さそうと思ったら新しいスイングもどんどん試しています。息子が半年前からゴルフを始めたことも刺激になっていますね。父親としていいところを見せたい、というのがモチベーションです」と、意欲は衰えていない。
また、昨年はファイナルQTに進み、今季はAbemaTVツアーが主戦場だった丸山大輔は「今年はサードで落ちましたが、いい充電期間ができたと思っていますよ。あと1年ちょっとで50歳なので、シニアツアーに向けてターゲットが明確になりましたね。試合勘はキープする意味で何試合かは出るつもりですが、地方を転々とすると経費もかかるので、近場の試合で調整するつもり。収入は減るでしょうが、TVの解説やレポーターの仕事も少しやらせてもらえそうなので、大丈夫ですよ」と、まったく悲観的ではなかった。
まだシニアを意識するには早い30歳の薗田峻輔もサードQT落ち組のひとり。
「早く復活できたほうがいいですが、まだスケジュール的なことは考えていません。今年はなかなか調子が出ませんでしたが、自分に何が必要なのかを考える前に試合がきてしまう状態だったので、大げさに言うと時間に追われていました。でもサードで落ちたことで、落ち着いて考える時間ができました。今の自分にとって実戦が本当に必要なのか、どういった練習が必要なのか、を考えることができるようになったことは、必ずプラスに働くと思います」
どのプロもポジティブに考えていたことにビックリだが、経験豊富なプロたちが新たな試練を乗り越え、再び日本ツアーを盛り上げてくれることに期待したい。
(本誌・和田泰史)
シード落ちした選手が翌年のレギュラーおよびAbemaTVツアーに参戦するにはQTランキング上位にいなければいけないが、ファイナルQTには200人の選手が参戦するのでサード落ちの選手は200位より下位となる。
2019年の実績では、200位より下の選手がQTランキングの資格でAbemaTVツアーに出場できたのはレギュラーツアーと日程が重なった2試合のみ。ファイナルQTに進めなかった選手は、QTランキングの資格ではほとんど試合に出場できない状況なのだ。昨年サードQTで落ち、今年もファイナルQTに進めなかった増田伸洋に話を聞いてみると、
「今はやれることをやるだけです。シニアまであと3年ありますが、良さそうと思ったら新しいスイングもどんどん試しています。息子が半年前からゴルフを始めたことも刺激になっていますね。父親としていいところを見せたい、というのがモチベーションです」と、意欲は衰えていない。
また、昨年はファイナルQTに進み、今季はAbemaTVツアーが主戦場だった丸山大輔は「今年はサードで落ちましたが、いい充電期間ができたと思っていますよ。あと1年ちょっとで50歳なので、シニアツアーに向けてターゲットが明確になりましたね。試合勘はキープする意味で何試合かは出るつもりですが、地方を転々とすると経費もかかるので、近場の試合で調整するつもり。収入は減るでしょうが、TVの解説やレポーターの仕事も少しやらせてもらえそうなので、大丈夫ですよ」と、まったく悲観的ではなかった。
まだシニアを意識するには早い30歳の薗田峻輔もサードQT落ち組のひとり。
「早く復活できたほうがいいですが、まだスケジュール的なことは考えていません。今年はなかなか調子が出ませんでしたが、自分に何が必要なのかを考える前に試合がきてしまう状態だったので、大げさに言うと時間に追われていました。でもサードで落ちたことで、落ち着いて考える時間ができました。今の自分にとって実戦が本当に必要なのか、どういった練習が必要なのか、を考えることができるようになったことは、必ずプラスに働くと思います」
どのプロもポジティブに考えていたことにビックリだが、経験豊富なプロたちが新たな試練を乗り越え、再び日本ツアーを盛り上げてくれることに期待したい。
(本誌・和田泰史)