取材の現場から

伊澤利光がシニアツアーで初勝利!勝因は長男の手前、無理攻めを控えたから!?

シニアツアーの福岡シニアオープンで逆転優勝を飾った伊澤利光。レギュラーツアーで16勝を挙げ、2度の賞金王に輝いているだけに、シニア初勝利はやや遅い気もするが、勝因はどこにあったのだろうか。

「一つは自分のスイングとクラブがマッチングしてきたことです。ようやく今のスイングに合うシャフトを見つけることができました」

ここ数年はドライバーやフェアウェイウッドのシャフトに違和感を覚え、イメージどおりの弾道を打てなかったという伊澤。現在はドライバーが〈テンセイ〉のX、3番ウッドが〈ツアーAD DI〉のXシャフトを4分の3インチ先詰めしたものを使い、リズムとタイミングが合ってきた。

また、今回は初めて長男の丈一郎さんをキャディに起用した。丈一郎さんのゴルフ歴が浅いこともあり、自分なりのコースマネジメントを解説しながらラウンドしたという。

「たとえば、ピンが右端に切ってあるときに、グリーンの右に外すと難しいから、無理にデッドには狙わないほうがいいとか、グリーン奥からのほうがやさしいアプローチを打てる状況もあるとか、ですかね」

伊澤といえば、攻撃的なゴルフを信条とするため、分かっていてもつい無理な攻めをすることがある。しかし、丈一郎さんに正しい攻め方を教えた手前、その通りに打たなければならず、コースマネジメントの失敗を未然に防げたというのだ。

「やっぱり、いいところを見せたいという気持ちはありますからね」と笑う。

気になる今後の予定だが、レギュラーツアーのサードQT、ファイナルQTで上位に入り、トーナメントの出場権を得ることが第一目標だという伊澤。ただし、来シーズンはシニアツアーで賞金ランキング上位に入り、米チャンピオンズツアーのファイナルQTから出場できる権利を得た場合、積極的に挑戦したい意向もある。

かつて、アーノルド・パーマーに“キング・オブ・スイング”と呼ばれた男が、世界へ向かって羽ばたく日もそう遠くはないだろう。

(ゴルフライター・山西英希)
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