取材の現場から

6連続バーディで2位浮上 小祝さくら、工夫のつまった練習の数々

<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目◇2日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6585ヤード・パー72>

4アンダー・6位タイからスタートした小祝さくらが、6連続を挟む8バーディ(3ボギー)を奪い、首位と1打差の2位タイへと順位を上げた。

3番でこの日初バーディを奪うと、続く4番パー3では10mのパットをねじ込んで一気に加速した。さらに5番でセカンドショットを1mのチャンスにつけスコアを伸ばすと、6、7、8番でもバーディを積み重ね6連続バーディを記録した。さぞや好調なのだろうと話を聞くと、「ショットはよくなかったです」という感想を口にするのも、実に小祝らしい。

初日を終えた後も「ショットがひどかった」と満足そうな顔は見せなかったが、この日も同じ。「砲台グリーンでピンが端に切られているところでは、『安全に、安全に』という意識だったのですが、ミスショットも出てしまった。でも、それがたまたま寄ってくれました」と、“運”を強調。

6連続最後となる8番も、左奥のピンに対し「右を狙ったら、左につかまってしまって、それがちょうど(1m)につきました。あのピンポジションは普通狙えないけど、連続バーディがくるときは、そういうことが多いですね」と、ひょうひょうと振り返った。

1カ月ほど前からショットが思うように飛ばず、なかなか納得のいくラウンドができていなかった。武蔵丘GCのグリーンも傾斜が強く、落としどころは慎重になる必要があるため、ショットの乱れは大きな足かせとなる。師事する辻村明志コーチからは、スイング面のアドバイスだけでなく、「ピンを狙う集中力」が欠如しているという指摘も。一打一打“アバウトに”ではなく、より“ターゲット”を意識し、小祝の言葉を借りると「ピンに氣を通す」意識でショットを放つ。

ラウンド後にも、打点の修正のため、ティに置いたボールをひたすらアイアンで打ち続けた。またパター練習でも、「刃に当たらないと転がらない」という意図で、短く切った専用ウェッジでボールを転がしたり、ロングパットの距離感を合わせるため、5m、10m、15mの位置でカップから3足分の範囲にボールをおさめる練習など、工夫を重ねて試合に臨んでいる。

「(9番と16番)2つのボギーがパー5だったのがもったいなかったし、パー5で1つもバーディが獲れてない。その分難しいところがバーディになっていますが、明日は(パー5で)獲っていきたいです」

今季2勝目が近づいたが、優勝を争うのは1位の鈴木愛や、同じ順位の申ジエ(韓国)ら強敵ばかり。それだけに「周りの順位やスコアは気にせず、自分のゴルフに徹したい」と、簡単に届くものではない。ここ一番で集中力を研ぎすませていく。(文・間宮輝憲)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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