取材の現場から

“タイガーチャージ”がお手本です! 小平智、トーナメントレコードタイの「62」で3位浮上

<マイナビABCチャンピオンシップ 3日目◇2日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200ヤード・パー72>

前週の「ZOZOチャンピオンシップ」の第1ラウンド、第2ラウンドでタイガー・ウッズ(米国)と回った小平智。今大会が始まる前から「やっぱりプレー中のリズムがいいですし、一緒に回っているだけで、自分のリズムもよくなってきますね」と、ウッズから好影響を受けていたことを強調していた。しかし、ウッズからもらったのはテクニカルなポイントだけではなかった。

「ZOZOチャンピオンシップの初日、ウッズはいきなりスタートから3連続ボギーを叩きましたが、その後に9つもバーディを奪ったんです。けっしてあきらめないというか、気持ちをしっかりと集中してバーディを獲る姿は見習わなければいけないと思いました」(小平)

と、メンタル部分で学ぶことが多かった。今大会、ゴルフ自体の調子がよかったにもかかわらず、初日は1アンダーの「71」止まり。2日目はスタートの1番ホールから3連続ボギーを叩き、一時はトータル2オーバーにまでスコアを崩した。その際、ウッズのことを思い出し、『あきらめちゃいけない、まだ盛り返せる』とスイッチを入れたという。そこからボギーを1つ叩いたものの、6バーディを奪ってウッズと同じく猛チャージを見せた。

首位と7打差で迎えた3日目、小平にとってやる事は1つだった。目の前の1打に集中し、バーディを奪いにいく。アウトコースのトップスタートということもあり、前の組が詰まることもなくスイスイとプレーできたことも幸いした。1、2番で連続バーディを奪うと、前半のハーフで「30」をマーク。後半の10番から14番まではなかなかチャンスにつけることができなかったが、15番パー5で残り264ヤードから3番ウッドで2オンに成功。4mのイーグルパットを沈めて再び波に乗る。17、18番でもきっちりバーディを奪い、トーナメントレコードタイとなる「62」をマーク。まさに本家のウッズも驚くチャージを見せてトータル13アンダーまでスコアを伸ばし、前日の33位タイから一気に首位と2打差の単独3位にまで順位を上げた。

「自分は勝つためにこの大会に出ていますし、絶対に優勝して米国に戻りたいですね」

と、自信あり気な表情で語った小平。そこにはPGAツアーメンバーとしてのプライドも伺えた。今大会で優勝すると、初優勝を飾った13年から7年連続(史上9人目)でのツアー優勝となる。国内ツアーでは2年ぶりの最終日最終組でのスタートとなるが、ZOZOチャンピオンシップに負けないほどの盛り上がりを演出するつもりだ。(文・山西英希)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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