取材の現場から

渋野日向子にとって“魔の15番” 昨日ダボ、きょうは「ナイスボギー」

<スインギングスカーツLPGA台湾選手権 presented by CTBC 3日目◇2日◇ミラマーゴルフ カントリークラブ(台湾)◇6437ヤード・パー72>

出だしの2ホールで連続バーディ発進。反撃開始に見えた渋野日向子だったが、2日目に続き3日目もオーバーパーの4バーディ・5ボギー「73」と振るわず。風とグリーン上で苦しみ、トータルイーブンパー。ムービングデーのジャンプアップは不発に終わり、上位浮上を逃した。

1番ではディボット跡から1mに寄せバーディ。2番パー5では3打目を3mにつけ、「今週入っていなかった距離が入ってくれて、いい感じかなと思った」ところから、3番パー3ではティショットでグリーンオンを果たすも約15m以上あるファーストパットを1.5mオーバー。「まっすぐのパーパットが入らなかったから、そこからですね」と、ここからスコアメイクに苦戦した。それでも前半はイーブンパーで折り返し。バックナインに強い渋野の反撃が待たれたが、後半はスコアをひとつ落としホールアウト。首位との差は18打。47位タイで最終日に入る。

2日目も後半でスコアを崩したが、鬼門となっているのが15番パー4。打ち下ろしで左には池。左からのアゲンストの風に、右に大きく曲げるドライバーが2日続いた。前日はカート道。きょうは花が生い茂る、渋野がいうには“お花畑”に入れた。きょうはほとんどボールが見えない状況で、そのまま打つも目の前のラフに出ただけだった。

そこからの3打目は、目の前の木が気になるポジション。左足下がりでつま先上がりのライで、渋野いわく「もひゃもひゃしていた」ラフ。ここで6番アイアンを握り、「(グリーン右の)バンカーでいいと思って打ったら、いい感じで行って、距離もぴったりで、ジャストタッチ渋野でした(笑)」と見せ場をつくり、このパットをねじ込んでナイスボギー。「15番イップスですよ(笑)」としたが、大きな価値あるボギーだった。

2日続けて苦難の多いラウンドとなっているが、周囲ではビッグスコアが連発。単独首位の前年覇者、ネリー・コルダ(米国)はトータル18アンダー。この日も「64」や「65」が飛び出すなど、「この風の中で8アンダーとか、それは世界で優勝しますよね」と、米ツアーのレベルの高さには目を丸くする。

レベルの高さを見せつけられた結果だが、悔しい気持ちがないわけがない。全英チャンピオンのプレーには大きな注目が集まっている。それだけに、このままでは終われない。「あしたは攻めのゴルフができるように頑張ります」と気合を込めた渋野。「ピンしか見ない」ゴルフでバーディ量産、そして、次週に日本で開催される米ツアー「TOTOジャパンクラシック」につなげるファイナルラウンドとしてみせる。(文・高桑均)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)
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