取材の現場から

“渋野劇場”はきょうもバックナインで上演 連続オーバーパーなし記録も24ラウンドに更新

<北海道meijiカップ 2日目◇10日◇札幌国際CC 島松コース(北海道)◇6,531ヤード・パー72>

元気を取り戻した渋野日向子が、この日も“お得意の”後半で魅せた。

初日を2アンダー・11位タイで終え、迎えた2日目は、前半苦しむ展開となった。強い風が吹くコースで「縦の距離感がずれたこともあって、手前につく事が多かったです。アプローチでしのげた部分もありました」と、なかなかチャンスにつかない展開。さらにその状況で「ラインがなかなか合わなかった」と、わずかにカップの横をすり抜けたり、ショートするパットも目立った。三打目のアプローチが落とした場所から傾斜で4メートルほど流された5番パー4では、パーパットがカップ左にそれてボギー。バーディを奪うこともなく1つ落として、ハーフターンを迎えた。

だが、ここからが渋野にとっての本番だ。10番から5つパーを並べて迎えた15番パー4では、フェアウェイからのセカンドショットを2メートルにつけ、この日初バーディ。このシーンを待ちわびたギャラリーから、一斉に『ナイスバーディ!』の声があがった。「みなさんがイライラしているかなと思ってました。歓声がうれしくて、やっと来たという感じでした」。

これで気をよくすると、続く16番でも4メートルのバーディパットを沈めた。最終18番では、セカンドで「ほぼチョロでした」というミスショットが出たが、その後を2.5メートルにつけバーディ締め。「残り4ホールで3バーディを獲れたことはよかった。奥に切られたピンでも攻めることができました」と、トータル4アンダーの9位タイと上位をキープした。

優勝した「全英AIG女子オープン」でも、、初日、3日目に「30」をマークするなどバックナインを“得点源”とした。今大会でも初日、2日目ともに3バーディでボギーなしと、相変わらずの強さを発揮。「(後半伸ばせるという気持ちは)少しあります。前半は、9ホールでだんだんと体が動いていけばいいかなという感じ」と照準を合わせている。

この日の「70」で、6月の「宮里藍 サントリーレディス」最終日に「78」を喫して以来、全英を含め24ラウンドオーバーパーなしという記録も継続。これについては「明日も上位に食い込むためにアンダーパーが必要。(さらなる継続への)プレッシャーをあまり感じることなく、いつも通りの攻めのプレーができれば」と、記録のためではなく、あくまでも順位を上げるために、明日も更新を狙っていく。

前日に10時間寝たこともあり体調も回復。残る18ホールは、さらにいいコンディションで臨めそうだ。逆転優勝を望む声に対しては「ここで優勝できたら本当にヤバイと思うので、トップ10に入れれば上出来。優勝は考えてない」と言って笑ったが、ここまで数々の“ヤバイ”ことを成し遂げてきたのは紛れもない事実だ。爆発力を持つミラクルガールにとって、トップとの5打差は決して大きなものではない。(文・間宮輝憲)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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