取材の現場から

田村亜矢「ありのままの自分でプレーしたい」

ニッポンハムレディスクラシック初日。菊地絵理香、藤田光里ら地元・北海道出身プロが多数出場しているが、なかでも4アンダー・4位タイの好位置につけたのは田村亜矢。

田村は2017年にプロ入り。ルーキーイヤーの昨年は、ファイナルQT3位の資格で前半戦の出場権を獲得し、幸先のスタートを切ったかに思われた。しかし、シーズン最高位は「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の12位タイとふるわず、後半戦も10試合連続で予選落ちを喫するなど、終始苦しい展開が続いていた。

今季はステップ・アップ・ツアーが主戦場だが、7月の「Skyレディース ABC杯」では6位タイに入るなど、徐々に調子を上げてきている。何が変わったのかを聞いてみると、
「去年は結果だけを見てしまっていて、スコアがよくてもバーディを取らなきゃっていうのが意識的にあったんです。それで、体が動かなくなったり、メンタルで崩れてしまったりしていましたね」

何をやっても上手くいかない、自分だけがツキに見放されたようにやることなすこと裏目に出る……ゴルファーなら誰もが一度は経験することだろう。それはプロも同じだ。ましてやルーキーイヤー。慣れない転戦のなかでコンスタントに結果を残していくことは容易なことではない。真面目な性格の田村は、結果を追い求めすぎて、自分を追い込んでしまっていたようだ。

そんな田村の気持ちを軽くしたのが、最近SNSで何気なく見かけた「何も変えなくていい」「ありのままでいい」という言葉。変えようと焦り、もがいていた田村の心にすっと入ったきたこの言葉に光を見出した。
「最近、ちょっと調子がいいのはプレー中もですが、あえて自分自身を変えないというか、いい意味で平坦でいようと心がけているんです」

また、仲のいい1つ年下の原英莉花の活躍にも刺激をもらっているという。
「英莉花が上位にいると本当に私もがんばろうって思います。英莉花は妹のような存在でもあるけど、ライバルでもあるっていういい関係でいたいなって。そういうのもあって、私も変わらずにいようと思ったんです」

久しぶりの地元大会で、しかも好位置での発進。勢いに乗ってもらいたいとつい期待してしまうが、
「今週はノーボギーで回ることが目標だったんですけど、もう1つボギーを打っちゃったんで、その目標が崩れてしまいました。だから、残りのラウンドでそういうもったいないミスを絶対しないっていうことと、チャンスがきたときには必ずつかむ、流れを切らさないっていうのを心がけたいですね。いい波が来ているとか、悪い波が来ているとか思わずに“平常心”でがんばります」

ありのままの自分でプレーし、結果がついてくるのをただじっと待つ……ひと皮むけた田村の善戦に期待したい。
パーゴルフ編集部インスタギャラリー