取材の現場から

勝みなみ、オフから体改革! 10ヤードの飛距離アップでツアー3勝目を飾る

全美貞とのプレーオフを制し、今季初勝利、ツアー通算3勝目(1勝はアマチュア時代)を挙げた勝みなみ。1打ビハインドで迎えた最終18番パー5ではバーディを奪って追いつき、プレーオフ1ホール目では2オンに成功して2パットのバーディ。ツアー通算25勝の全を力でねじ伏せる強さを見せた。

「父(秀樹さん)の見ている前で優勝できて本当によかったです」と笑顔を見せた勝。今回の勝因は、ズバリこのオフの過ごし方にある。昨年までは自身でトレーニングを行っていたが、今年の1月から専属トレーナーである大迫伸二さんと契約。ケアも含めて、二人三脚で体力アップに励んできた。

「勝さんと話し合った結果、三段階に分けてトレーニングを行う計画を立てました。現在は第一段階の途中で、下半身と体幹の強化が終わり、上体の強化に移ろうとしているところです」と、大迫氏。

勝を担当した当初は、よくこの体であれだけの成績を残せたものだと思ったという。それほど勝の体には柔軟性や強さを感じられなかった。しかし、オフの間は毎日2時間のトレーニングを行い、シーズンに入ってからは週イチのペースで体を鍛えた。痛みを感じるケアを行っても、文句をいわず、しっかり受け続けたという。その結果、肩甲骨周りや脊柱、股関節周りの可動域が広がり、パワーアップにも成功した。

「今年のテーマとして、意識的に飛ばそうとするのではなく、トレーニングを行った結果、気がついたら飛距離が伸びていたという流れにしようと決めていたんです」(大迫氏)
狙いどおり、昨年よりも10ヤードはドライバーの飛距離が伸びていると勝自身も語る。プレーオフでは2打目が202ヤード残ったが、単純計算ではティショットを270ヤード飛ばしたことになる。ショットメーカーである勝にとっては大きな武器となり、ピンに寄る確率もアップ。3日間で12アンダーにまでスコアを伸ばす要因となった。

「ドライバーに合うシャフトを見つけたこともありますが、体の使い方がよくなってきたことは間違いありません。昨年は横にブレて飛ばなくなったりしましたが、今年はそのブレがなくなった分、飛んでるんだと思います。トレーニングの成果が出ているなと思いますね」

と勝も納得だ。今後、トレーニングの段階が進めば、さらに飛距離が伸びる可能性は十分ある。今季2勝目、3勝目もそれほど遠くはないだろう。

文・山西英希