取材の現場から

女子ステップ・アップ・ツアーで帯同キャディNGなのはなぜ?

男女のプロツアーでは、多くの選手が専属のキャディを帯同させている。しかし、女子のステップ・アップ・ツアーの場合、帯同キャディをつけてはいけない規則になっている。

実際、試合が始まると1組に一人のハウスキャディがついているのだが、その理由について日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に聞いてみた。

「一つはお金の問題があります。ステップ・アップ・ツアーでは若い選手が多いということもあり、専属のキャディを雇えないケースがほとんどです。それと、1組に一人のハウスキャディをつけることで、試合をスムーズに進行できる意味合いもあります」

レギュラーツアーよりも賞金額の少ない下部ツアーに出場する選手は、実力的にも金銭的にも余裕があるわけではない。帯同キャディを使わないのは、より公平に試合を進行するための措置のようだ。

さらにLPGAは「帯同キャディと話す時間がなくなることで、プレーのスピードがとても早くなっています」と語る。

ただ、選手の立場からすると難しさもあるようだ。今年、ステップ・アップ・ツアーにプロ人生で初めて出場した服部真夕は「帯同キャディではないぶん、自分で考えながらいろんな状況で見極めや決断が必要になってくる」と語っていた。

では、男子下部ツアーのAbema TVツアーの場合はどうなのか。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)によれば、「帯同キャディをつけても大丈夫です。しかし、選手によっては帯同がいない場合もあります。そのため、初日の組み合わせでは、帯同キャディの選手をなるべく同組にまとめています。集まりにくいハウスキャディが、なるべく少なくて済むようにするためです」という。

下部ツアーには男女によって異なる“キャディ事情”があった。

(本誌・金 明昱)
文・編集部 ※2019年4月23日号「芝目八目」より

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