取材の現場から

大山志保、スイングも精神的にも一歩ずつ成長したい

ヤマハレディースオープン葛城の2日目。2006年の賞金女王・大山志保がノーボギーの「68」でまわり、スコアを4つ伸ばしてトータル1アンダー・3位タイの好位置につけている。前週、大山の地元宮崎で開催された「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」は予選落ちを喫した。週末は、4歳の姪っ子に「また次がんばればいいよ!」となぐさめてもらいつつ、「今度優勝したらプリキュア買ってね!」とおねだりもされたそうだ。

初日に続き、強風のなかのプレーとなったが、風は大山にとって「大好物」。
「難しかったですけど、より集中できたかなと思います。風が大好きなので、とにかく風を味方に、楽しみながら今日はプレーできました。開幕から風が吹く状況が強かったのに結果が出ていないので、悔しいですけど、風の中でも特にアゲインストが好きなんです。パンチショットで重い球をが打てるので、番手を上げる必要もないですし」

一昨年、去年とケガによる影響で、大山はスイングを崩してしまった。このスイングのままでは戦えないと、今年に入ってから以前のフィーリングに戻そうと試行錯誤を続けている。しっくりこないのは、バックスイングだ。

「私の場合、パターもショットもバックスイングの軌道でナイスショットかどうかが決まります。ゴルフのスイングは(時計の針でいう)9時から3時の間が大事だと思っているので。バックスイングが9時の位置にビタッとくれば、曲がりません。自分ではインサイド目にクラブを引くのが理想ですけど、アウトサイド、とまではいかないですが、少し外目に上がっている。それがしっくりこない原因ですかね」

少しずつよくはなっているものの、まだその場しのぎでやっている部分も多い。
「楽しみながら取り組まないとストレスになってしまうし、何とかプラスに変えていけるように……そんな感じでやっています」

まだ優勝を目指すレベルではないが、自分がいる位置をしっかり把握している。それを分かったうえで、慎重にプレーしたのが今日のノーボギーにつながったのだろう。

「プロになって初めてこんなにショットが悪い状態っていうのが今季の開幕から続いていています。満足いくレベルが10だとしたら、開幕は本当にゼロだった。先週は予選落ちでしたが、調子が悪いながらも『4』まではつかんだと思います。今週は『5』までいけたかな」

もともとは結果をすぐにほしがる性格だと話す大山。
「いつも、なんでも、結果を一気にほしくなるんです。でも、それだと結局進んでいないってことが多かった。だから、いまはコツコツ、コツコツ積み上げていって、終わったときに振り返ってみたら、これだけ進んでいたんだと思えればいいなと。スイングもそうですけど、年齢も40歳を過ぎたし、精神的にも一歩ずつ成長できたらいいですね(笑)」

残り2日間はこれまでどおりスイングの修正を行いつつ、気持ち穏やかに大人のゴルフを目指すという大山。大会終了時にどこまで進んだか、また聞いてみようと思う。